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日々読み #49

10/2 晴れ

月曜が来るたびに休みはなんでこうも早くすぎていってしまうのだろうと思う。
その気持ちは朝、ピークを迎えて職場に着く頃にはもう仕事のあれこれを考え出していて、気づけば夕方になっている。

なんだかんだ言って自分は仕事も楽しいのかもしれない。
思い起こすと学生の頃も同じだったかもしれない。行くまでは憂鬱なんだけど行っちゃえばなんだかんだ楽しい。
いつか仕事をしていた日々が楽しかったよなあなんて思い起こす日が来るのだろうか。
人は過ぎたものを美化する生き物だから、それは仕方ないのかも。
今日も楽しく頑張ろう。


10/3 晴れ

効果的な関わり方が見出せず、毎回同じところをぐるぐる回っているような気分になる人がいる。こちらの技術や引き出しが少ないことも理由としてあるのかもしれないが、相手がそうさせないようになんとか効力を無効にしようとしているのか。
答えはわからない。

そんな暖簾に腕押しみたいな空振り感のある介入の方がケアラーとしては堪える。
毎回、介入が終わってからスッキリしないし、モヤモヤを抱えて次の現場へ向かう。
次はこうしてみようかなと色々考える。その繰り返しだ。
大人になると明確に答えが出ないこともしょっちゅうあるなあと思う。
でも考えるのをやめたらいけないんだと思う。考え続けて、応対し続けること。
それをやめてはいけない気がする。


10/4 雨

朝晩の気温が急に低くなってきた。
少し前まで夜の窓にペとっと張り付いていた、ヤモリの姿ももうない。
虫の騒がしさも薄くなってきて、人間にとっては過ごしやすい季節になってきた。
季節の移ろいはふとやってきて、僕らを驚かす。
誰かが言っていたけれど、僕ら人間は実感よりも早く季節が進んだとき、実感と季節のずれによって季節を知覚するという。
まさに今日がそうだなあ。


10/5 晴れ

臨床心理士の本を読んでいる。
「きく」には2種類あるという。聞くことと聴くこと。
聞くことは聴くことよりも難しいという。読みながら、ああ、本当にそうだなあと思ってしまった。そして聞く側の人間の状態によって相手の話をちゃんと聞いてあげられるかを左右されるという。

僕が臨床を通して感じたことがちゃんと言語化されていて、心がすっと軽くなった。
僕だけじゃなかったんだという安心感とか、これまでやってきたことは案外間違いじゃなかったのかもしれないという気持ちもあるのかもしれない。

聞くことは思っているよりも難しい。相手の言葉を包み込むように聞いてあげられるときは、時自分が整っているときだ。本当に聞くことが難しいのは相手が自分に対して、攻撃的な感情を持っていたり、自分が整っていない場合だ。どう相手と向き合い聞くのか。
この本でまた考えを深めていきたい。


10/6 晴れ

妻のお腹がさらに大きくなってきた。
お腹も張るようで少し辛そうな日も出てきた。大きくなった胎児によって、いろんなところを圧迫されるようで体調の変化が起きてきた。最近は腰痛がひどいようだ。
背中の筋肉が少しでも緩まるように背中のマッサージをした。

妊娠中〜後期になるとリラキシンというホルモンの影響で骨盤の靱帯が普段よりも伸びやすくなり、腰痛が生じるらしい。少しずつ出産のための準備が始まっているのかもしれない。
まだ名前は決まっていない。


10/7 晴れ

妻と喧嘩した。妻はお腹が大きくなってきて、いろんな変化が体の中で起きているから不安もあるし、ホルモンや自律神経の乱れも影響してそれなのに、自分が無神経すぎた。
きっかけはほんの少しのことなんだけど、つい言い訳したくなって気づいたら火種が大きい炎になっていた。

こういうときにすぐ謝れるようになりたい。
今も変に意地を張って、こうしてリビングで1人、文章を書いている。
ずっと笑いあって過ごしていたいのにぶつかる日はぶつかってしまう。
きっかけはどれもすれ違いや小さなことばかりだ。

白湯を持って、仲直りの一歩を自分から歩み寄ってみようかな。


10/8 くもり時々雨

オンコールの日は少しそわそわするけれど、基本家にいて家でできることをして妻といろんな話をするからオンコールの日は割と好きだ。

今日もいろんな話をした。子供が産まれてもこうやっていろんな話を自然に重ねていきたい。
家族が増えることで用事も増えて、今より忙しくなるんだろうけど2人でいろんな話をする時間は絶対にもっていたい。どんな話でもいいから話していきたい。

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