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【こ2】ひなまつりについて

今日のコラムは、ひなまつりについてです。
あまりにも直接的な表現なので「H祭り」としたいところですが、どことなく卑猥な字面になりますので、通常どおり「ひなまつり」と書きたいと思います。

ひなまつりは、女の子の健やかな成長を祈る節句です。
雛あられを食べ、菱餅に舌鼓を打ち、ちらし寿司をたいらげた挙げ句に酒を飲む。健やかな成長は、日テレの水卜ちゃんのような「そこそこぽっちゃりでも、人に愛される女子アナになる事」なのかもしれません。

ひなまつりには、歌が欠かせません。『うれしいひなまつり』。
私もカラオケでよく歌います。十八番と言っても過言ではありません。
しかし、こういうご時世です。なかなかカラオケにも行けません。
ですので、歌詞のひとつひとつをこの場で噛み締めてみようと思います。

明かりを点けましょう ぼんぼりに
お花をあげましょう 桃の花
五人囃子の 笛太鼓

はいストップ。

もし、このうら若き少女が。
ぼんぼりの明かりを点け忘れ、桃の花すら用意していなかったとしたら。
五人囃子は、日本を代表するダークサイド・バンドとなるわけです。
頭脳警察のようなアナーキーなグループになっていたでしょう。
この歌詞には「世の中には絶対に失念してはならない事がある」と、女の子に叩き込む意味も含まれているかもしれません。

金の屏風に 映る日を
かすかに揺する 春の風
少し白酒 召されたか
赤いお顔の 右大臣

はいストップ。

図らずも大臣と呼ばれる者が、事もあろうに職務中に飲酒をする。
これは大臣職を預かる身において、絶対にあってはならない行為です。
いくら右大臣が左大臣よりも若くして大臣ポストをゲットしたとしても。
若きエースの失態は、野党の批判に晒される事でしょう。
いくらトップが「だいり」という位置にあっても、即刻更迭すべきです。
女性活躍が声高に叫ばれる時代ですから、後任には三人官女の誰かを据えるべきでしょう。官女は二人でも充分やっていけます。
この歌詞には「重要なポストに就く者は、たとえ人の勧めがあろうとも職務中の飲酒は御法度であり、更迭された後のポストには女性が相応しい」という深い意味があるのでしょう。

ところで。
昨今は住宅事情の関係で「人形の◯月・豪華七段飾り」といったものは、なかなか目にする事がなくなりました。
欧米ではウサギ小屋と呼ばれ、自らの家をウナギの寝床と卑下する者もいます。
その結果、雛飾りは内裏と雛の二人しか飾られなくなってしまいました。

嫁に行ってしまった姉似の官女は、何処に行ってしまったのでしょうか。
ホウキや塵取り、熊手を手にした清掃係は配置換えを余儀なくされたのでしょうか。
右大臣は飲酒で更迭され、左大臣は選挙で対立候補に敗れたのでしょう。
五人囃子は「音楽性の違い」で解散したのでしょう。
必死に牛車を引っ張っていた牛も、ドナドナされたのでしょう。
いずれにせよ、人間の手によりリストラの憂き目に遭ったのです。
人形界も、うかうかしていられない時代になりました。時代の流れなのかもしれません。

そして残された二名は、ソーシャルディスタンスを取る事も許されず。
決して換気に恵まれないガラス張りの部屋で過ごしているのです。
女の子の健やかな成長のためにも、女性の地位向上のためにも。
政府には早期のワクチン接種と、女性活躍の場を求めます。

以上を持ちまして、お祝いの言葉と代えさせて頂きます。
本日は、誠におめでとうございます。

【参考文献】
 ・UTA-NET「うれしいひなまつり」
 ・Wikipedia「雛祭り」
 ・Wikipedia「頭脳警察」
 ・Wikipedia「BOØWY」 
 ・Wikipedia「オアシス (バンド)」