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プロジェクト・ヘイル・メアリー 読後メモ
以下、全てネタバレです。
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・あまりにも面白かったな。以下、雑なメモ。
・99%現実世界と地続きであり、現実の物理法則に従っている世界。1%「地球が滅亡に向かっていく」ことだけがSF要素。
・ロッキー登場は本当に驚いた。オデッセイの頭だったのでまさか未知との遭遇をするとは。
・スマートでかわいいバディは全SFにいなくてはならない。R2-D2しかりTarsしかり、宇宙空間という途方もない物語には身近に暖かい感情を持てる存在が必要だからだ。
・フィクションは1%と言ったものの、世界のこの一丸となった協力体制はほぼフィクションに近い。ロシア、中国、アメリカがアストロファージほどの凄まじいエネルギーを前に利権争いを行わないはずはない。そのせいで世界が滅亡に向かうことすら考えられる。
・オデッセイでも思ったし、なんなら本作では最終章でもハッキリ書いてあるが“人間が一致団結して本気を出せば凄まじい力を発揮する”という人間讃歌は作者の願いなんじゃないだろうか。人間が純粋に目的・課題に取り組めば恒星間移動すら可能で、どんな脅威でも退けられる、という。
・ラストもよかった。エンタメ全てにおいて“打ち上げシーン”(宇宙ものだとややこしいが)が必要だと思っており、全てが解決した後に「俺らよくやったよな!!!!」的なシーンは絶対に必要である。
・そういった意味でエリドの章は本当によかった。唯一無二となった親友同士のふたりの未来と、地球が救われたという事実。この壮大な旅自体に大きな意味と喜びを与えてくれる素晴らしい“打ち上げ”だった。
・あとはもう単純にエンタメとして楽し~~~!!!だった。ゆる言語学ラジオの水野さんがとても良いことを言っていたが、エンタメはただ楽しむだけでもよくて、ここから何が感じられるか?作者の意図は?こんなメタファーが含まれていて。など、正直無くたって良い。
・え?ここからこんなことも読み取れないの?というのは新規流入を妨げ、市場を狭めることにもなるのだからやめたいね。
・あ~~めっちゃ面白かった~~
ここのコメントでセンスいい人好き