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「けんもほろろ」って語感と意味が合わなくないか?

語感と意味にギャップがある言葉が多すぎる。

例えばこれだ

・けんもほろろ

これは語感で言えば絶対に柔らかい言葉だ。

「ほろろ」はほぼ「ほろほろ」なんだからこの時点で柔らかい何かが浮かぶし、何ならちょっとおいしそうでいい匂いすらしてくるだろう。もしくは「ほろろ」と涙を流す様も見えてくるかもしれない。屈強な男(けん)もほろろと泣いてしまう、そんな情緒的な光景が見えてくるではないか。そうだろう。

だが意味はこれだ。

《連語》人の頼み・相談を、全く取り合わずはねつけるさま。取りつくしまもないさま

語感と合わなすぎだろ

類語として「つっけんどん」があるが、これで良くないか?「つっけんどん」は「つっけん」時点ではねつけるさまが容易に想像できるし、極めつけには「どん」だ。完全に名が体を表している。

一方で「けんもほろろ」はどうだ。この言葉の中でとがった語感を強いて挙げるとしたら「け」だけだ。「んもほろろ」は平仮名界における癒し系で深田恭子並の柔らかさと30代後半に差し掛かる際に出る色気とかわいさを感じる。5/6は柔らかい言葉なのに、どうしてこんな意味になる。

絶対つけ間違えただろ。

言葉として「けんもほろろ」「ジュウジャク(柔弱)」の二つがあって「とりつくしまもないさま」と「弱々しいさま」という意味を付ける作業の時に完全に逆にしちゃってる。こんなミスを許していいのか?リコールしろ。

あとはどうしてもホロを想像する。

※「狼と香辛料」ホロ

かわいい。

次はこれだ

・ミシシッピ

確かにこれは水属性の言葉だとわかる。「シシッピ」は何となくシャバシャバした水っぽさを感じるし、「ミ」もほぼ「水」なんだから完全に水に関係する言葉だということがわかる。

ただ明らかに規模は小さいだろう。

水たまり< ミシシッピ ≦ 学校の池 < 貯水池 < ダム < 川 < 海

せめてこのくらいだ。

「シシッピ」は確実に「小ささ」を表しているし、分解すれば「ッピ」は幼児言葉に近い上にポケモン(小さいモンスター)を想像させるのだから、これが大きい何かにつながる言葉には絶対になりえない。

「ミシシッピ」の名は、「大きな川」を意味するgichi-ziibiからの転訛である。

語感と合わなすぎだろ

長すぎる

ちょっとやりすぎなくらい。

日本の西端と東端の幅より長いってバランス狂いすぎだろ。

この1万分の1くらいの語感なのに「ミシシッピ」に大きなものを背負わせすぎだ。

他にも「ウーピーゴールドバーグ」とか「キューピーコーワゴールド」とかいろいろ思うことはあるが、今日はここまで。

さようなら。

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