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4月を迎える前に本音を

眠い。
時刻は2時7分。
金曜日が終わって土曜日がやってきた。

瞼は閉じたくて仕方ないくらいに、何度も私の視界を暗くする。

でも、寝たくないと思ってしまう。もったいないって。こんな時間まで起きているのが久しぶりだからなんだかもったいない気がして。
でも今起きていたら起きるのが遅くなって、起きたときには後悔するような時間になっているような気もする。


寝てしまっていた。今は8時8分。
昨日のお酒が残っているのかなんとなく膨満感があって気持ち悪い。最近、本気で痩せようと思って毎日トレーニングを始めた。始めて3日は体重の変化が見られなかったけど4日目にしてストンと数字が落ちた。けど、昨日は飲み会に行ってしまったからまた戻ってるんだろうなってちょっと罪悪感。でも必要な時間だったから後悔はしないことにする。


急に春がやってきたのか外が温かくてもう冬のコートはおさらばだなって。
今布団の中でこれを書いているけど、毛布使用の敷布団は必要なさそうくらい暑い気がする。




ショッピングモールに来ている。
家族、友達、恋人と来ている人たちの賑やかな声をBGMに、私はひとりフードコートでサーティワンのアイスを頬張っている。

今日はこのあと友人と朝まで飲み明かす予定がある。なんとなく決まっていた予定で、どこかふんわりしていたので本当に予定があるのかどうか今日まで私は半信半疑だった。今朝、友人から「20時半に仕事終わる」って連絡があってはじめて今日の夜の予定が確定した。

20時半までの時間をどう過ごすか、考えあぐねて退屈すぎて17時前に家を出たけれどどこに行こう、何をしようで、結局待ち合わせから1時間くらい離れた適当な場所で時間を潰すことにした。けど本当にやることがなくてショッピングモールの中を1時間ただ歩き回っていただけで、何を買うわけでもなく、外のテラスでぼーっとしたりした。結局、アイスを食べたくなって今に至る。

一人で出かけることは好きだけれど、最近どうも虚しく感じてしまうことが増えたと思う。ひとりって最高、楽だって思う反面、美味しいものを美味しいねと、面白いものを面白いねと、共有できる人がいないのは寂しいってようやく少しずつ気づき始めた自分がいる。
そんなふうに感じている中で、隣に高校生くらいのカップルがサーティワンを食べながら、好きな音楽の話をしている。あ〜いいなぁ。素敵だなぁ。大人になって育った場所を離れたりすると、誰かと一緒にいるそんな時間が、どんなにかけがえのないものだったか気づくことになるんだよ〜今この瞬間を大切にしてね、なんて思いながら今これを打っている。

実家に帰りたいな。
1年目が終わったから少し弱音を吐きたい。
3月はOJTがいなくなり、業務過多な状況で毎日12時間以上の勤務、休日出勤もして、残業も80時間を迫るくらいに、まさに忙殺されていた。仕事のことが頭から離れなくて気が休まらない毎日で、正直今も明後日の仕事のことがよぎってしまう。
仕事をこなせばこなすほど、それに伴うトラブルが発生する。さらに、そのトラブルが社長まで届いてしまう事案になり、正直本当に参ってしまいそうだった。上長に助けを求めて助けてもらってはいるものの、もっとはやくに相談すべきだったと本当に反省している。1年目がもうすぐ終わるこのタイミングで報連相もできない自分の不甲斐なさに打ちのめされて、情けなくて逃げたくなった。辞めたいって思った。でも、この辞めたいは嫌なことから逃げたいだけだとわかっているから。

まだまだ試練を乗り越えてはいないけれど、明後日出勤する日には2年目になる。だから2年目として情けない姿を見せないようにしたい。





知らないままの方が幸せだったなぁって思うことがあひますよね。うん、あった。

深夜1時の立ち飲み屋で私は知りたくなかったことを知って、うなだれていた。裏切られた気持ちで聞かないことにしておきたかった。さっきまでの楽しい時間に戻りたかった。何も知らない自分のままでいたかった。

知りたくなかったことを聞かなかったふりをして過ごすしかなかった。
彼の家までの道のりは歩いて1時間だった。電車はないし、お酒を飲んでいるから自転車を乗るわけにも行かず、ひたすら歩き続けた。思い出話に花を咲かせながらケラケラ笑うふたりの声が深夜の街に溶けていった。足は辛かったけど、この時間がどうしようもなく愛おしく、尊いと感じだ。エモいってこういうことかな、なんて思いながら。

彼はよく喋る。私は彼の話に適当に相槌を打ちながら、時に意見を交えながら聞いていた。ほとんど彼が喋っていた気がする。私が1番熱く語ったのは本の話だった。この作者のこの作品がいいんだとか、これが私の読書人生を変えた本だとか、好きなことについて話が止まらない私に、彼はただ黙って話を聞いて、相槌をうって、俺も読んでみようかななんて言ってくれて。

何も知らなかった頃の自分にはもう戻れない。
だから、お願いだからこれ以上、裏切らないでと願うことしかできない。




外が暑い。夏日なんじゃないかと思うくらい汗ばむ陽気だった。


朝帰りのせいで睡眠が足りてないから少しお昼寝を挟もうと思う。


来たる4月に備えて、みなさんが少しでも心穏やかに過ごせますように。

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