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文フリにも技術書典にも出られなかった記

新しい同人誌『キーボードなんて何でもいいと思ってた』が無事発売されました。「文学フリマ東京37」と「技術書典15」で!

※現在(2023.11.15)は技術書典オンラインマーケットで「電子」と「電子+紙」が、BOOTHで「電子」のみがお買い求めいただけます

しかし、私は「文学フリマ東京37」にも「技術書典15」にも出られませんでした。前日にインフルエンザにかかったからです。本当なら『キーボードなんて何でもいいと思ってた』にインタビューした方々の紹介をしたいところですが、その前に関係者の皆様や当日来てくださった方にお詫び申し上げます。ほんと…すみません…!

文学フリマではひとり出版社のミモザブックス(@mimosabooks)さんのブースに居候させていただく予定でした。ミモザブックスからは吉川トリコさんの新刊が出ることになっており、その隣で私もキーボード本を売る予定だったのです。しかし出られなくなってしまったので、ミモザブックスの照山さんにお願いして一緒に販売していただくことに。吉川トリコさんがブースにいらっしゃったこともあってかなりの大盛況だったようで、開会から2時間くらいは列ができていたようです。すごい!

設営完了したミモザブックスのブース

売り子(私)が一人減ったせいもあり、お会計を捌くのはかなり大変だったのではないだろうか…と思っていたのですが、トリコさんから、朱野さんがきていたら列がもうひとつできていて捌ききれなかったのではないか、と報告をもらいました。とはいえ、私宛にきてくださった方や、差し入れをくださった方もいたようで、わー、本当にすみません!

当日売り子ができなかった分、吉川トリコさんの新刊の宣伝をここでさせていただくよ!

吉川トリコさんがマシュマロで、小説家志望者や新人作家のお悩みに答えていらした時期があったのですが、その質問と回答が『小説家のトリ説 初級編』という本になっています。作家って「新しいもの」「今の世の中にないもの」を生み出すことなので正解がないんですよ。出版市場はどんどん変化していくし、中堅作家だってわからないこと、どうしたらいいことがたくさんなんです。でも小説家志望者や新人作家から見たら中堅作家たちは「わかってる」ように見える。だから苦しいっていうのもありますよね。自分だけが正解を知らないんじゃないかって思うと怖くなっちゃって。でもこの本を読むと「この悩みには正解があるんだ」「この問題は中堅作家でも解決できていないんだ」ってことが切り分けられていくので、かなり気が楽になるんじゃないかって思います。「先輩もわからない」ってことも情報ですからね。

上のツイートをクリックすると試し読みができますが、小説家志望者や新人作家だけでなく中堅作家も「それ!」とか「わかる!」の連続なのではないでしょうか。もうすぐ通販も始まるようなので、気になる方はぜひミモザブックスのアカウントをフォローしてお待ちください。

さらにインフルエンザなので当たり前ですが、次の日の技術書典にも出られないことに……。こちらはパートナーに行ってもらって、「インフルで欠席です」カードやフライヤーを置いてきてもらい、会場での販売はなしということにしました。隣のブースのmochikoAsTechさんによると、キーボード本を買いに来てくださった方が何人もいらっしゃったみたいで、もうほんと大変申し訳ないです。

ほんとすみません…

mochikoAsTechさんには今回初めて使ったRe:VIEW(技術書を書くために使われるデジタル出版ツール)の導入にあたり、わからなくなるたびに質問させていただきました。そこまで助けていただいて当日出られなかったこともほんと申し訳なかったです。当日のmochikoAsTechさんのブースがこちら。いつもながら決まってる!

こんなに決まってるブースの隣を空きにしてしまって申し訳ないのでmochikoAsTechさんの新刊「届ける工夫 ~欲しい誰かに見つけてもらえる60の方法~」のことも宣伝させてください。発売前に読ませてもらって書評を書かせていただいたので、それを読んでいただくのが一番いいかな。

商業作家も同人作家も自分の本をうまく販促しなければならない時代になってしまいました。「でも、インフルエンサーでもなければ、フォロワー数が多いわけでもないし、一体どうしたらいいかわからないよ、えーん」という方にぜひ読んでいただきたいです。本当にほしい読者に届けるために必要なのは、一発逆転の秘策などではなく、ただひたすら当たり前のことを地道にやることだということがよくわかります。私の初めての同人誌『急な「売れ」に備える作家のためのサバイバル読本』は「バズった」ってみんなに言われるのですが、実はmochikoAsTechさんがきちんきちんとやっている宣伝広報をひたすら(必死に)真似しただけだったりします。

「届ける工夫 ~欲しい誰かに見つけてもらえる60の方法~」は現在、技術書典オンラインマーケットで「電子」と「電子+紙」が、BOOTHからは「電子」のみが購入できるようです。

そしてそしてmochikoAsTechさんは今回、技術書典公式ファンブック『技術季報Vol.15』にも「紙の本を自宅から200冊発送したら大変だった話」というエッセイを寄稿しているのですが、これがめちゃくちゃ面白い名文なのでmochikoAsTechファンの皆さんはぜひ。

ちなみにこの本、私も「GitHubのアカウントも持っていないのに」というエッセイを寄稿しているのですが、「紙の本を自宅から200冊発送したら大変だった話」を読んで「くそ! こういう面白い話を、私も寄稿すればよかった!」って悔しくなりました。他の寄稿者の皆さんのエッセイも面白かったです。「人はいかにして技術書典にたどり着くか」が詳細に描かれていた……。

さらに、技術書典当日は小説家の青木祐子さんと、キーボード本の表紙を描いてくださったくゑさんが売り子として来てくださる予定でした。お揃いの売り子Tシャツまで作って……(私は日本語バージョン、お二人は英語バージョンを着る予定でした)

いまだ新品のまま…

せっかく予定を空けていただいたのに申し訳ない、ということでお二人の本も宣伝させてください。

青木祐子さんの新刊『これは経費で落ちません!』の11巻が11/16に発売となります。はたして森若さんは結婚するのかしないのか、めちゃくちゃ気になるところです。森若さんのことだから結婚の諸費用もきっちりしてるんだろうな……。

そしそして、私が大好きなくゑさんの漫画『小鳥遊夫婦は今日もしあわせ』も改めてご紹介させてください。今回の表紙イラストもそうなのですが、くゑさんはキャラクターの「存在」を描くのが本当にお上手で、あとどんな漫画を描かれてもめちゃくちゃ面白い。売れっ子になる前に商業出版の方でカバーイラストをお願いしたい思いでいっぱいですが、その前に原稿をつくらなければいけない…。

くゑさんのTwitterアカウントを見ると、こんなことをおっしゃっていたりします。もしや『小鳥遊夫婦は今日もしあわせ』のスピンオフ? めっちゃ読みたいです。待ち遠しいです。一番に買います!

とりあえず、「インフルで休んでしまってすみません!」ということをお伝えしたい記事でした。

子供達の通う小学校からは毎日のように「学級閉鎖」「学年閉鎖」のメールが届きます。みなさん、しっかりマスクして、規則正しい生活を送ってくださいね。大事なイベントが控えている方は予防接種を受けときましょうね!(お前に言われたくないの巻でした)

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