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私の青春は終わりましたので。

オリンピック始まりましたね。
思い切り、冬!と書いてある明快なロゴが良いです。
あの分かりやすさと色の感覚がなんともチャイナっぽくて良いです。シンプルさと分かりやすさ、そして寒さと爽やかさも感じ、総じて良いのではないでしょうか。
少なくとも漢字を知る者は、分かりやすっ!!となったはずです。英語圏の方や他の言語の方はどう感じたのか全く分かりませんが、そもそも漢字って象形文字ですし、総じてクールに感じていそうな気がします。漢字、ですしね。

とにもかくにも心はクールにド冷んやり、冷めた気持ちでオリンピックを見ております。
そりゃあスノーボードも、パラレル大回転もかっこよかったですよ。パラレル大回転にボードもあったんだ!と初めて知りましたし、モーグルは気がついたらジャンプ技が大変なことになっていた。そしてワリエワさんは絶望だった。
超本気の絶望だったけど、次のオリンピックも既に絶望視されているので、色々絶望的で目に焼き付けるべきだと思った。

よその国ではお祭り騒ぎなわけなんですが、こちらの現実世界ではコロナが猛威を奮っていて、ちょっと遠出の外出はおろか外食ですらムリゲーとなっているわけでして。
もうほんっと外食なんてしてないね。
ひたすらテイクアウトテイクアウト。
ようは見知らぬ他人の作ったうまいもんはそれなりに食ってはいるが、特別な雰囲気を味わえる外食はもうぜーんぜんしていない。
だからどんなにアスリートが頑張っていたとしても、もうご勝手にどうぞ、って感じで気分冷め冷め。
こっちは日常すら奪われてるんだから、金かけて環境負荷かけてお祭り騒ぎしてるのを、もう素直に応援できないのである。
スポーツに怪我は付き物だけど(人工雪で競技環境すこぶる悪いらしいから、同情はしまくりですが)
こっちは

交通事故が起きたとしても病床満床で手術できないかもね状態

なのに、アスリートは違うんだなとクッソ胸糞なこと考えちゃいましたよ。
ただ、せっかくの舞台に出られなかったのは本当に可哀想だし、あの人工雪硬いゲレンデはどうかと思うし(あのバリバリで、スキー止めようとしても止まらない雪の感触は嫌すぎる)とにかくあってはならない事故なんだけども、なんだかね。
選手はちっとも悪くないんだけど、なんだかね。
全力出して怪我しただけなのに、ね。
総じて、

このコロナの中、お金ある奴は身体張って楽しめてええなぁ〜

という感想になってしまったんですよ。

皆さんお分かりかと思いますが、スポーツは金がモノを言うんでね。ジュニアスポーツなんてまさにそうでしょ?共働きでシャカリキカリカリでメダリストは排出できませんて奥様。
競技場までの送り迎えだれがしますのん?
家族でしょ家族。となると家族のだれかは仕事にシャカリキにならなくてもいい豊かな生活の姿があるのさ。

でも、もうどーでもいいや。
オリンピックはコロナの前から金にまみれた祭典だしね。
アジア諸国やアフリカ諸国等々に対して、常に一歩進んだ感をかもしているヨーロッパ諸国や北米はもうやろうともしないでしょうよ。
SDGsじゃないし、とかなんとか言い訳して、でも本音は雪はあっても金はないってわけで、開催国にお世話になりまーす!って来て、ありがとサヨナラーて帰るスタンスな気がするのは私だけだろうか。

でも、いまから荒んだ心から精一杯の良心を絞り出して言う。

せめて怪我しにくい環境にしてよ。

オリンピックというアスリートが我を失っちゃうイベントやってるんだもの、ちゃんと安全面は気をつけてくださいよ。頼むよ。
選手はみな冷静じゃないんだから。我失って燃え盛ってるんだから。

コロナ禍でもお祭りしちゃうんだから

ねぇ、そうでしょ?

多分ですね、私はアスリートの皆さんが本当に羨ましいだけなんですよ。
私が今の立場で本気でスポーツして、仮に(仮にだよ仮に)アスリートと同じメニューこなしたとしても

「何あのオバサン、いつまで遊んでんの?バッカじゃないの」

と残酷な世論がいうわけです。
同じ歳のアスリートはいっぱいいるけど、私が今更何をやろうとこうなっちゃうわけで、悲しい。
その点アスリートの皆さんは羨ましい。
どんな事があろうとも精一杯自己実現に向かって走れ、その上称賛されるのだから。

ああ、せめて10代だったらなと思うわけですよ。
それならば一生懸命自己実現にむけてスポーツして、大会も出まくるのに。
たとえ私が今から家族を捨て、何もかも投げ打って取り組んだとしても、趣味に溺れた愚かなオバサンになるだけで、10代のアスリートとは全く違うのだ。同じことをしてもこの落差である。

青春時代に青春を失ってしまった者としては、時々アスリートたちの輝く姿が、猛烈に羨ましすぎて妬ましいんですよね。
周りからバカにされコケにされ、ロクな練習環境すらなかった私には、魅せられて辛い時があります。
趣味のスポーツなんて楽しくない。
本気でそれに命かけるから楽しいんだよ、と思う時があるわけです(そんなこと言うと、名将井村コーチに、一回死んでみろみたいな勢いでスパルタでしごかれ、井村コーチについていた元選手もとい元戦士たちに、命かけてないくせになめんな、と袋叩き24時間耐久水泳レースの刑、タイム切れなきゃ終わらない。をやらされそうだが)

でもそうか。
彼らはその身体能力と金の力があったが故に、このお祭りのために24時間耐久水泳レースをやらされているのかもしれない。
そう思うとなんだか切なくなった。
そしてかつての成田兄妹を思い出した。
無理やりアスリートにさせられた者のその後を、彼らはわかりやすく教えてくれた。

今年は寒いしコロナだし、どこにも行く気になれなくてどこにも行けないけどさ、テレビで4年に一度のお祭りやってますから、見られたら見ますかね。
正直、日常を返してって感じなので、全く楽しめないんですわ。
でもオリンピックやめたところで、もう日常は戻らないのだから、諦めて黙って選手の輝きにあてられたらいいのかなと、ぼんやりテレビを眺めています。


※ほぼ同じ内容をこのころ


に書きたかったんですが、この時はキレイにまとめてた気がします。
彼女の復帰劇は凄まじかったですが、勝者故の傲慢さが随所に垣間見得ちゃったりして、私は見ていられませんでした。
もう強い人たちは、他人の涙に濡れてキラキラ輝いてください。

※写真は、なんだか常夏っぽくてあったかかったので使いました。やっぱり寒いの苦手。
おこたであったまって、テレビ見ながらアイス食べたい。

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