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あの日あの時あの場所で〜アロマビーズのその後〜

以前書いた記事が、

未だにぽつりぽつりと読んでいただけているらしく、嬉しい。
というわけで続編を書いた。

結論から言うと、あのアロマビーズはあんまり使ってないんですよ。私の中では結構推し気味ではあったのだが、あんまり必要性を感じなくなってしまったんですよね。すみません。ホント。
その上、アロマビーズ自体も混ぜられるっていうんで、定価の4割くらいの値段で新たに買ったヤツが、私の嗜好に全く合わなくてですね、夫もコレ臭い…って言うほどだった為、消費の仕方に頭抱えてます。

新しいヤツは(わざわざ購買意欲下げたくないんで、商品特定されそうな情報は書きません。よって新しいヤツで統一)ボトルの外蓋開けた段階で、うほうっ!!
て思うくらい、とんでもない匂いを感じてしまうんで、自宅近くにある、なんでもアリなリサイクルボックスに突っ込もうと、ガチに考えている。
(たぬきち商店のリサイクルボックス現実版)

先日見ていたバラエティー番組で、家事専門家?の方が仰っていたんですが、
「香りローテーションは大事」
これ格言だと思いましたね。
「同じ香りを使い続けると、鼻が慣れてしまい匂いを感じなくなる。結果香りが強くなり、香害の原因になる」
との事でした。

正しい。正しすぎて死んだ。
ここ半年くらい柔軟剤は、香り最弱のものを利用しているが、それでも久しぶりに、香り最弱表示の別メーカー変えたら、洗い上がりは香り結構するな!と思ったもの。
人は新しい匂い、久しぶりの匂いには敏感なものらしい。そんなわけでこれからは、予算の許す限り最弱ローテーションをすることに決めた。

ちなみに今は、非濃縮柔軟剤の最安値かつ香り最弱のものを使用している。
安っぽい砂糖菓子みたいな、チープな匂いがなんとも心地よい。それこそチープなペールピンクみたいな匂いがする。どちらかというと青みがかかった色彩の、子ども騙しのペールピンク。

あとは意外だったのは、洗剤の匂いにも敏感になった事だ。我が家では、水が暖かい時期は粉洗剤ニュービーズ

を、使用しているが、
いかんせん最安値で手に入らない事が多発して、浮気した。

久しぶりの浮気だ。私は浮き足立って、他の2人、いや3人と、代わる代わる2人っきりで、密接な時の流れを楽しんだ。

皆思ったより、汚れきった私のものを力強く解きほぐしてくれて、もしあの出会いがなかったら、多分運命は違っていたのだと知った。
未だ、僕らがいつまでも見知らぬ2人のままだったら?
私にはそんな生活は耐えられないだろう。

余分なモノは要らなかった。
蛍光剤も、増白剤も、私には取るに足らない。
信じられるのは、あなたのその中身だけ。
運命的な出会いだと思った。
最安値は138円。たとえ税抜きでも正気じゃない。
でもそれが真実だと思ってた。
あなたが少しずつ変わっていった。

全てのものは移ろい変わる。私は何も変えたくなかった。だけど、とうとう変わらなければならない時が来ているのかもしれない。
私は私でいるために、あなたとの毎日を捨てた。

ずっと一緒だった。
狭い空間はたくさんのあなたで満たされていた。
幸せだった日々。でもいつしかあなたがいる事が当たり前になりすぎていて、私はあなたの事をなにもわかってなかった。

あの浮気が私を変えたのだと思う。
私にはあなたの匂いが変わってしまったのだと、ずっと思い込んでいた。
あなたの、みずみずしい、水色のささやかな香りが、今日は妙に鼻につく。
でもそれは時間が経つと安らぎに変わっていた。
出会った頃のあなたの、懐かしい匂い。

あなたの匂いが染み付いた、そのシャツに手を通す。相変わらず爽やかな、優しい匂いがふわりとした。

時々、他の誰かと肌を重ねる事で、よりあなたの愛を確かめる事ができるのならば、私はそんな生活を送り続けたいと思う。
私にとってあなたは、なによりも誰よりも代え難いのだから。


…本題であるアロマビーズは、生乾き臭が予想される時にその本領を発揮してくれた。
香りで誤魔化すというドストレートな力技でもって、生乾き臭を蹴散らしてくれるパワフルな存在となった。
今後も2人のビーズくんとは清らかなお付き合いを続けていきたい。

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