2018年12月26日(水)

ラーメンを食べに行くか否か二時間くらい悩んで食べに行くことにした、その決定が下されてベットから這い出てバナナを食べて支度して家を出て中野駅に着いて改札をくぐってホームに上がってからも上り方面に行くのか下り方面に行くのかの決断はされないままだった、島式ホームが四つ並んでいる中野駅の5・6番線は中央線なら下りだし総武線なら上りだった、それで私は先に来た方に乗ろうと思ってそれで二分かそこらでホームに滑り込んできた中央線つまり荻窪二郎に向かって電車に乗り込む、と見せかけてやめて総武線つまり神保町二郎に向かった。

で食べて池袋に向かってスパ銭に入って出て辞めていく同期への贈答品第二弾として開封したワインを真空状態に保つという触れ込みの謎の物質を購入した、そのあと新宿に行ってついに、ついに買うぞ買うぞと言っていてずっとその費用を財布に忍ばせていたが買われないままでいた何らかのアウターであるところのダウンを購入した、多分これでよかったやつだった。そのあと四谷で飲むなどした、最初予約していた店は店側が時間を間違えていて間違えて予約されていた時間が到来するまで金は出すから隣のHUBで飲んで時間を潰してくれみたいなことを言われて、私たちは怒ったり落胆したりすることなく穏やかに固辞して別の店に行った、男三人集まれば然るべき、みたいな内容の話をした。

という本日行った全ての行動の前段階、起床してからラーメンを食べるべきかと悩み始めるまでの時間で読まれたのは武田泰淳の【目まいのする散歩】だった、散歩という点と、今年は日記の年であってそこで読まれた【富士日記】に触発されて購入したものだった、とにかく散歩の最中にすれ違ったり発見したりする人間の描写に相当な分量が割かれていて観察者に徹するぞ、みたいな心構え、決意みたいなものを感じた、それでいて単なる列挙に陥らないのはやはり空間的&身体的な移動を否が応でも伴う散歩を軸に添えているからだろうか。
#日記 #エッセイ #小説 #創作

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