2019年1月19日(土)

上田岳弘【ニムロッド】が芥川の賞に選出されたことを記念してPeople In The Boxの【ニムロッド】を聴こうという機運が起こった、この題名の被りは偶然ではなく上田岳弘がこの曲に触発されて小説を書いたとのことだった、早速指を滑らせてお得意の非人間的なApple Musicで【Citizen Soul -EP】をダウンロードしたのが昨夜のことだった。これから起こりうることについては祈念され、すでに起こっていることについては記念される、という認識で良かったのだったか。時折目にする「EP」が意味するところを未だに知らない。その二曲目であるところの【親愛なるニュートン街の】の中盤で「働こう 働こう」みたいな呼び掛けが行われた、だから私は今日も働くことになった、曲の中での人物は五線譜の上を歩くらしかったが私は中野の公園を歩いていた、そこを斜めに進むことで格子状になっている自宅から駅までの道をショートカットできる。「ショートカット」と入力すると「ショートカット」より「ショートカットキー」が先に予測変換に表示された、親より偉くなった子供を見ているようだった。六時半出勤という非人間的なスケジュールだった、前回の、十一月頃のそれよりも中野駅の二番線から見通す空が色を帯びていなかった、冬が深まっていた。

↑の文章はだいたい朝の六時までに書かれたものでそれ以降は特に書くべきことが生じなかった、そういう働き方を一日中していた。

↑の文章はだいたい朝の七時くらいに書いたものでその時はそういう一日が予想されていたが回線が頑張って想定の三倍ほどの処理速度を発揮したことで三時間くらい前倒しで労働が終わった、回線はベストエフォートであり休日であるがゆえの空き具合だった、休日に働けてよかった。それで新宿の紀伊國屋に寄ってAmazonで【リズと青い鳥】のBlu-rayを注文した、小瀧橋通りを北上してそのまま緩やかに早稲田通りになっていくという道を歩いた。次々と差し入れられる菓子類をひたすら食していたのでそれを消費する必要があった、その菓子類の質、というか値段はやはり職位と比例関係にあった。「私は必ず一時停止を守ります」とピザハットの宅配バイクが言っていたから、それに跨った運転手の体内や意識を侵食して停止線が近づくと強制的にブレーキを踏ませるように改造されているとのことだった。

#日記 #エッセイ #小説 #創作

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