かえれない平日

某出版社、某放送局、某映画会社勤務の3人で運営している、カルチャー&ライフスタイルマガジンです。 失われたときにはじめて気づく「平日」の愛しさをみつめて、3人がそれぞれ自由に綴ります。

小便の臭いのするカードケース

小学校低学年の頃のことである。 「遊戯王」に熱を上げる少年たちの中に、例外なく、私も居た。 デッキが1パターンの私でも、手駒で精一杯、戦いに興じていた。 強いカー...

童貞について―三島由紀夫の場合

今では彼が自尊心から拒んでいたものすべてが、逆に彼の自尊心を傷つけていた。南国の健康な王子たちの、浅黒い肌、鋭く突き刺すような官能の刃をひらめかすその瞳、それで...

あまりに薄い日めくりの紙

祖父母の家と聞けば、薄紙の日めくりカレンダーを思い出す。 幼い頃、遊びに行くと必ず「昨日」の紙が残されていた。私がそれを剥がすのが好きだということを、祖父母は知...

出処不明の文章。その続きに思いを馳せる。

学生の頃、見惚れたセリフなり文章なりを、ハードカバーのノートに書き留めていた。 いま思えば、記録する行為より、モレスキンのノートをそうして使っていることに悦に入...

前代未聞のうぬぼれ

"Misery" ,The Beatles―― 淡い失恋を歌いあげた一曲として鑑賞して良いのだろうが、これがどうも怖い。 歌詞の大意は「あんなにも愛し合ってたのに、どうして僕のもと...

ポスターに騙されるな!

今年、日本で公開されたアメリカ映画は良作続きだったと思う。 『スリー・ビルボード』に始まり、『フロリダ・プロジェクト』、『ウインド・リバー』、そして(小説だが)...