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Xジェンダーについて語らせて 第2回 服装

例えばどこかに遊びに行く時でも、ジャケットにタイトなスラックス、革靴、みたいなフォーマルな雰囲気が好みの方もいれば、ワンサイズ上のパーカーにダボダボのジーパン、スニーカーのようなストリートファッションが好きな方もいらっしゃいますよね。

Xジェンダーの服選びって、それ以前に「今日はメンズ・レディース、どっち着よう?」という迷いが生じることが多いのかな、と思います。
実際、私がそうです。
服屋さんに行ったら、メンズとレディースは両方チェックします。
大抵メンズを買うことが多いですが、たま~にレディースでもピンとくるものがあるので、一応見ます。
だから人よりも服屋巡りに体力使う(泣)
特に私は店での買い物があまり得意ではないので、服を買う時は戦場に行くくらいの気合いを入れていきます。

小さい頃から、私服ではスカートは履きません。
ヒールのある靴も苦手です。
昔付き合っていた人たちから、「たまにはスカート履いてお出かけしてよ」って言われたことがあるのですが、無理。
エビアレルギーの人に「エビ食え」って言っているのと一緒。
しかも複数人から言われたという。
ありのままじゃいけないのかなって、ひどく自責したこともありました。
価値観の押し付けは悲しいです。

就職活動中は仕方なく女性用のパンツスーツにヒールが低めの(しかしないわけではない)パンプスを毎日来ていたのですが、始めて1か月くらいで熱が出ました。
パンツスーツとは言えども、女性の服を着続けることのストレスが日に日に溜まっていったんですね。
だから会社選びでは「服装が自由なところ」というのは自分の中でかなり大きな条件でした。
無事、服装自由な会社から内定を得られたのでよかったです。

落語をする時の着物は男着物です。
大学入って最初の1年は、人の目を気にして女性の浴衣で高座に上がってましたが、ものすごくやる気が出なくて。
そう言ったら、親が黒い男着物と羽織を買ってくれました。
嬉しかったな。
今も大事に着ています。

ユニセックスって、いい響きですよね。
原宿はユニセックスの服を扱っているお店が多いので、時々行ってました。
プチプラブランドで、もっとユニセックス商品を出してほしいな、って思います。
ユニクロだとメンズのTシャツを女の子も着る、みたいな文化っておかしくない風潮がありますけど、もっとそういうムーブメントが広がると、ファッションも面白くなるんじゃないかな。
って、ファッション関係者じゃない私が言うのもなんですけど。

メイクは、本当に必要な時と、気分が乗ったときにします。
肌がきれいになるのは、テンション上がるので。
これも人それぞれだと思います。

前回成人式の話をちらっと書きましたけど、儀式の服装って男女はっきり分かれてるじゃないですか。
その服装はものすごく苦手です。
ただ、もう「自分出してこう!」って決めたので、メンズスーツを仕立ててみようかな、とふわふわ考えてます。
今の時代って本当に素晴らしくて、身体が女性の人のためのメンズスーツを作ってくれる、こんなサービスがあるんですよ。
素晴らしい~~~。

ただ、コスプレでロリータになってみたり、花魁になってみたりするのはとても楽しいんです。
ロリータも花魁も「ウケ狙い」だと思って面白がってます。
次はウエディングドレスだな。
コスプレのノリなら喜んで着たい。

服って、必ず必要だし、自己表現の最適なツールだと思うんです。
だからこそ周りの目に左右されず、性別を超えて、本当に好きなものを着たい。
そう決意したときから、ファッションの研究が楽しくなりました。






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