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玄米『癖がすごいんじゃ』

あんまり言うと嫌われちゃうかもしれないので、ちょっとだけ言いますが

玄米は、気分屋で危険で手のかかる子です。

聞いたことありませんでしょうか。

マクロビって怪しいとか危ないとか、あと、玄米って結局まずいんだよね、とか。

確かに玄米はだいぶ癖の強い子で、取り扱いには注意が必要なようですが ただ ちゃんと発芽させてやれば、手なずけられますので紹介しておきます。

こちらでは、私が個人的に十数年間実践した玄米の取り扱い方についてまとめ、また最後に危険性?について私の個人的見解と偏った知識を勝手に語っています。

玄米→発芽するまで

夏場24時間・冬場48時間くらいが浸水の目安です。浸水というと水に浸しておくだけのように感じてしまいますが、水は時間を見計らって交換します。

①洗う前の玄米さん(奈良県産ヒノヒカリ5kg1780円) カラッカラ。

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②ちょっとだけ水を吸った玄米さん まだあんまり変化なし ツルッとしてる。

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③更に水を吸って色々吐き出した玄米さん ちょっとツノ出てきたけどまだ。

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④もうそろそろいけそうな玄米さん 妖怪アンテナみたいになったらGOです。

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これくらい発芽すればもう手なずけたも同然です。

ご自宅の炊飯器に玄米モードがあればそれで、なければ通常の炊飯で炊けます。

玄米→発芽する途中のお水

できれば8時間おきにお水を交換して、その際に都度 玄米を洗ってみたり、お水を観察してみてください。

8時間ぴったりじゃなくても大丈夫ですが、水がこのように、

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炭酸みたいにブクブクと泡が出てきたり、水が濁ったりします。だいぶ臭いので、水を替えなければならないというよりは、水を替えたくなります。

米にその匂いが残りそうなので、気持ちの問題で適当に洗います。

玄米→炊飯する

玄米モードでも通常の炊飯モードでも目盛りより水は多めに入れています。炊飯の時だけ、ブリタのお水を使用します。気持ちの問題で。

そして炊けた米がこちら

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普通に炊けました。

味については『香ばしい』という表現が自分には最もしっくりきます。硬さはあまり感じません。米特有のネッチョリ感もあります。ネッチョリ感が苦手な方は炊飯器の目盛り通りに水を入れるとわりと硬めに炊けると思います。

玄米→危険?

恐らく、玄米が危険だと認識される理由で私が考えついたのは

『フィチン酸』『アブシジン酸』『ヒ素(残留農薬)』

の3点ですが、いずれもインターネット上には様々な情報が飛び交っています。

フィチン酸とアブシジン酸を胚芽毒だとすると、この2点については発芽させてやることで少なからず毒性を和らげることができるのではと考えます。種子に含まれることが多い物質ですので、発芽する前に食べられたんじゃーたまんないよ!という種子の最後の抵抗でしょうか。
農薬については、玄米は脱穀された白米よりは多くの農薬を浴びている可能性が大いにあります。無農薬米や減農薬米を購入することも可能ですが、それらを購入する際は 周囲何エーカーまで農薬を使用していない田畑であるか、まで気にしないといけません。そしてそういう米は高い。気持ちの問題だけど。

いずれも、個人的に最低でも妖怪アンテナくらいまで発芽させてやれば、随分と危険性は薄まるのではと考えています。

ただ、大きな声では言えませんが よく記載のある『8分間 泡立て器でかき混ぜる』という方法については、あの ごめんなさい。私は賛同しかねます。私個人の基準としては、浸水は『米に水を吸わせる』ことではなく『発芽させる』ための行為だからです。米の表面に傷をつけることで水を吸わせやすくすることは勿論、8が縁起の良い数字であることについてはちょっともう、ごめんなさい。

あくまで個人の主張ですが

発芽もしない玄米は食べない。
食べるならきちんと発芽させてから食べる。

この2点に尽きます。

玄米→上手に付き合う

玄米なのに48時間浸水しても発芽しない米も存在します。私も『発芽玄米』と宣っているお米を購入し浸水してみましたが、ぶよぶよになって最後には溶けてしまいました。刈り取られた後の熱処理で胚芽が死んでしまったのか、すでに胚芽を落とされた米である可能性が高いです。そういう場合は、白米の方が身体には負担が少ないと思われます。恐ろしいことに、お米屋さんの中にも取り扱っている玄米が本当に発芽するかどうか知らないお店もあります。

マクロビオティックが危険だという方もおられますし、長年玄米食をしてきたのに、突然体調が悪くなって玄米を止めたという方もおられます。でもそれが果たして玄米が原因だったのか、別の病気の症状が出始めたタイミングだったのかは、今ではもうわかりません。

玄米はどうやら、多くの栄養素・ミネラル・食物繊維を含んでいる代わりに、随分と癖が強いので消化器官の弱い方には少しハードルの高い食品のようです。それが玄米が主食たり得なかった理由かもしれません。

しかしながら我々も歳をとり、細胞も老化という変化を続けていく生き物である以上、常に同じコンディションではいられないので 食べ物だけに恒久的な普遍性を求めるのもどうかと感じています。

あまり過去の栄光(病気の克服など)や情報(科学的エビデンス)を妄信せずに、自分の身体の声を聞いて、食べたい時に食べたいものをちょっとずつ食べるのが一番いいかなと思います。消化だって身体にとっては一日のカロリーを大幅に使う運動だし、あとたまにパンも食べたいし。銀シャリだって食べたいし。糖質制限中は玄米だってアウトだし。

でも、玄米 美味しいからね!

私は、玄米 大好きですけどね!

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