30回目の別れの危機のはなし。

彼と過ごした時間を寄せ集めたら、10年になるらしい…。
人生の1/3を彼と一緒にいるということで、家族を除いたら、親友と彼だけだと思う。

せっかくだから、記念旅行でも…
と思ったけれど、時間もないし、お金もないし、ということで、隣県あたりで、お出かけしよう、という話になった。

そこまではよかった。
私も楽しみだなー！って思って、色々調べたりして、ワクワクした。

いざ、日程を決めよう！となった時、過去のあれこれが思い起こされて、ものすごーく憂鬱になった。

彼、予定を立てられない。
いや、立てられないのか、立てたくないのか、立てる必要がないと思ってるのか、分からないけど。

私が、「休み教えてね」って3回くらい言わないと、まず、休みが分からない。
休みが分からなかったら、予定を合わせようがない。

日程を合わせて、休みを取ろうとしても、取れるんだか、取れないんだから、ぎりぎりまで分からなかったりする。

いや、これがさ、ビルゲイツとか、岸田総理とか、スーパードクターなんちゃら、みたいな人だったら分かるよ？　
分かる…仕事大変だもんな、人や世界を背負ってる…私ごときとの旅行は、後回しでいいよ？ってなる。

いや、彼の仕事を馬鹿にしてるわけじゃないけども…
彼なりに、彼の生活とか社会の役割みたいなものを担っているわけだし、責任感を持って働くことは偉いと思う。

でもさ！旅行の予定ぐらいは、開けられるでしょう！？彼が休んでも、誰も死なないし、彼の代わりに働ける人がいるでしょう？

そんなことを、過去数回やっているので、きっとまた、旅行の予定を立てようとしたら、嫌な思いをするだろうな、って思った。

そしたら、なんで、嫌な思いをしながら、一緒にいるんだろう…って思ってきてしまって、急速に全てが億劫になってしまっている。

会えば、彼が優しいこととか、くだらないことで一緒に笑えることとか、そういうことに気づいて、彼がいて良かったって思うこともあるんだけれど、なんだか、もうわからなくなっている。

彼がいて、味方だと思えば、色んなことができたのに、今は、彼がおこす些細なことで、イライラしたり、悲しくなったりして、気持ちをざわざわさせる存在でしかない。

しんど。だる。

多分、彼にとっての私もそんな感じなのだと思う。
なんだかちょっと面倒な存在なんだろう。

それでもお互い、長い時間を過ごしてしまったから、離れるのが怖いんだ思う。

多分、3回目の別れの危機くらいで、本当は終わってたはずなんだろうな！
引き伸ばしすぎて、つまらなくなった海外ドラマみたいだ。
シーズン2でやめとけば、名作だったのに！みたいなやつ。シーズン3以降から急速につまらなくなって、シーズン5くらいで、主要メンバーが何人か居なくなって、最後は伏線も回収しないまま、打ち切りみたいに終わってく。

しんどすぎる。