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「世界の絶景」   6島         その3 ラバウル・ピジョン島      (パブアニューギニア) 


1.ラバウル

ラバウル港

 ニューギニア島の東半分が最後の秘境と云われるパプアニューギニア。
大小700もの島から成るこの国は、総面積46.2万k㎡で日本の約1.25倍、人口は約513万人で、パプア人やニューギニア人、高地族を中心に多くの部族で構成されている。
 そのパプアニューギニアの北東に、サンゴ礁の海に囲まれた魅力溢れるニューブリテン島があり、ラバウルはその島の北端にある、この国随一の美しい街だ。
 ラバウルの港からは、間断なく噴煙の吹き上がるダブルブル山が見える。

間断なく噴煙をあげるダブルブル山

2.ダブルブル山

 タブルブル山は1937年、カルデラ西部のブルカン火山とともに噴火し、507人が死亡した。
 1994年、ブルカン火山との同時噴火によって降灰がラバウル市街を襲い、住民は近郊の山林に避難し、ラバウル空港は放棄され、南東に20Km離れたココポの町に新空港と政府機関が移転した。
 2006年の10月7日にも噴火し、12kmまで離れた家の窓を破壊し、噴煙柱は18kmの成層圏の高さまで及んだ。
 2014年8月29日の噴火では、火山灰を含む噴煙が上空約18kmまで達し、付近の住民が避難。また、複数の航空会社が国際線ルートの迂回をさせる措置をとるなど影響が出た。

3.ラバウルからビジョン島へ

 目指すピジョン島へは、このラバウルの隣町ココボからスピードボートで移動する。
 ボートは、港を出てほどなくタブルブル山の下に差し掛かり、火山灰の真下を通り抜けるとき、帽子を一層深くして下を向いたが、灰燼が顔に吹き付けるように降り注いだ。
 カメラに灰が入ったら一大事と、急いでリュックにしまう。ボートはほんの1分位で通り抜けたと思うが5分位の長さに感じた。衣服にもリュックにも薄っすらと灰がつもっていた。
 小一時間ほどで、ピジョン島へついた。ここは珊瑚礁の海と真っ白な砂浜に囲まれた別天地だ。

スピードボートは灰燼の降り注ぐ下を突き進む

4.ピジョン島

 ピジョン島は、海岸沿いの道を30分も歩けば一周できる小さな無人島だ。白い砂浜とエメラルドグリーンの海。鮮やかな色の熱帯魚がサンゴ礁に戯れ、ビーチのそこかしこでヤドカリが遊ぶ南国情緒あふれるビーチリゾートだ。
 島を一周すれば、到る所にタブルブル山を背景としたフォトスポットがあり心行くまで撮影を楽しむことができた。
 グーグルマップにも載らない、ガイドブックにも載らない、Webで検索しても見つからない小さな無人島なので行くことは難しいが、一度は行きたいフォトスポットだ。

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