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「世界の絶景」  5.海と空          その3・空の鮮麗


1.南太平洋の空

◆クルーズ船とともに

 横浜を出航したクルーズ船は、10日間の航海を経て2月4日、南太平洋に入った。
 南太平洋の大空は、透明な大気が纏い、鮮やかな青空を描き出す。その美しさは、北太平洋にはない才覚に満ちていた。
 朝早くデッキに出ると、"うろこ雲"や"いわし雲"と呼ばれる白い雲が青い空の中に広がっていて、穏やかで優しい光景を惹き立てていた。
 夕暮れ時の空には、オレンジとレモン色が織り交ざった雲が拡がって、壮大な風景が心に慰めを与えてくれた。

2月4日朝
2月5日夕方

◆朝の光芒

 朝、雲間から漏れる光が八方に広がり、新しい一日の始まりを感じさせてくれた。それは、一瞬一瞬の変化を楽しむこともできる自然の驚異であり、日常の幸せな瞬間でもあった。
 朝日に包まれながら、自然の力を感じ、心がリフレッシュされ、エネルギーを充填することができた。

2月6日朝

◆素晴らしい夕焼け

 南太平洋の空が真っ赤に染まる瞬間があった。
 太陽が沈んだ後、紫や赤、黄の色が織りなす感動的な風景が広がった。自然の美しいコラボレーションが、心を癒してくれる一瞬だった。

2.モーレア島

 モーレア島のベルヴェテール展望台からは、懐かしの映画「南太平洋」の舞台となったバリハイ(モウアロア山)が見え、その鋭鋒に綺麗な青空が広がっていた。

3.コンスタンツァ・ドナウデルタ(ルーマニア)

 コンスタンツァは、ルーマニアの首都・ブカレストの約200キロ東に位置するルーマニア最大の港湾都市だ。
 その港から20分ほどで市街地を通り抜け、今日の目的地「ドナウデルタ」へ向かう。
 ヨーロッパを横断するドナウ川の雄大な流れ。その終着点がここルーマニアのドナウデルタだ。
 ふと空を見上げると「天使の梯子」といわれる光芒が見えた。

4.マサイマラ国立保護区

 マサイマラ国立保護区は、ケニアで最も壮大なライオンの生息地として知られている。
 炎熱の太陽が高く輝き、広大な大地を照らす。
 透明度の高い美しい青空には、地表近くから上にむくむくと沸き立つような別名“入道雲といわれる積乱雲が、遠くの山々と一体化して、無限の広がりを感じさせる。
 遠くの地平線には、アフリカアカシアのシルエットや象の群れが草原の美しさを一層引き立てていた。
 この壮大な空を見上げていると、生命の息吹と自然の調和を感じ、異世界へと誘われたような錯覚を覚えた。

5.ナミブ砂漠(ナミビア) 

 ナミブ砂漠は、ナミビアに存在する砂漠であり、その形成は約8,000年前にさかのぼると言われている。この古代の砂漠は、その美しさとともに、そこに立つ人の心に深い感動を与えているようだ。
 その広大な平野の空には、美しい高積雲が広がり、殺風景な砂漠の風景を華やかに彩っていた。 




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