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カメラ紀行「世界の絶景」

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世界を巡る旅で撮った写真を厳選して"カメラ紀行「世界の絶景」"としてテーマ別にまとめました。
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2023年12月の記事一覧

カメラ紀行「世界の絶景」2.巨岩奇岩①    

1.カッパドキア(トルコ)世界に類を見ない奇岩の街  見渡す限りに広がる奇妙な形の岩、岩、岩…。  アナトリア高原中央部、南北約50kmにわたってさまざまな見どころが点在するカッパドキアは、トルコ屈指の観光スポットとして絶大な人気を集めている。  世界に類を見ない奇岩群は、火山の噴火により堆積した凝灰岩や溶岩層が長い年月をかけて浸食されてできたもの。エセンテペにある「三姉妹の岩」、パシャバーの「妖精の煙突」、デヴレントの「らくだ岩」は、絵はがきなどでもおなじみの風景だ。

カメラ紀行「世界の絶景」2.巨岩奇岩②

3.エアーズロック(オーストラリア)朝陽や夕陽に輝く絶景・エアーズロック エアーズロック(ウルル)は、高さ約 348m、周囲約 9.4kmの一枚岩で、世界一のマウント・オーガスタスに次いで2番目に大きい一枚岩だ。鉄分を多く含んだ砂岩でできており、朝陽や夕陽によって赤色に輝くさまは絶景だ。  アボリジナルによる呼び名で、ピチャンチャチャラ語で「大地のへそ」を意味するウルルは、オーストラリア先住民の聖地であり、周辺には精霊や水場の位置が描かれた壁画が残されている。 絶景

カメラ紀行「世界の絶景」2.巨岩奇岩③

7.太魯閣 (台湾)台湾屈指の景勝地  台湾の国立公園「太魯閣(たろこ)国家公園」の中核をなす太魯閣渓谷。 かつては人を寄せ付けない秘境だったが、花蓮~台中を結ぶ東西横貫道路が開通したおかげで人気に火が付き、多くの観光客が訪れる台湾屈指の景勝地となった。  因みに「タロコ」の地名は流域の台湾原住民タロコ族の言葉で「連なる山の峰」を指すといわれている。 大理石が切り立つ太魯閣渓谷  高さ1,000メートル以上にも切り立つ太魯閣渓谷は、台湾東部の花蓮県を流れる河川「立霧

カメラ紀行「世界の絶景」1.世界の名瀑

1.ビクトリアの滝 (ジンバブエ、ザンビア)  1855年、ザンベジ川をカヌーで下っていたイギリスの探検家デヴィッド・リヴィングストンは、熱帯の密林に突然開いた大地の切れ目にすべてが呑み込まれる大自然の驚異に目を奪われ、轟音とともに落下する水のカーテンと水しぶき、そして輝く虹をそこで見たという。「天使でさえ、翼をやすめ、この自然の驚異に目を見張るだろう」。  そのときの様子をこう記したリヴィングストンは、この滝にイギリスの女王の名をとってビクトリア・フォールと名づけた。