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カメラ紀行「世界の絶景」2.巨岩奇岩①
1.カッパドキア(トルコ)
世界に類を見ない奇岩の街
見渡す限りに広がる奇妙な形の岩、岩、岩…。
アナトリア高原中央部、南北約50kmにわたってさまざまな見どころが点在するカッパドキアは、トルコ屈指の観光スポットとして絶大な人気を集めている。
世界に類を見ない奇岩群は、火山の噴火により堆積した凝灰岩や溶岩層が長い年月をかけて浸食されてできたもの。エセンテペにある「三姉妹の岩」、パシャバーの「妖精の煙突」、デヴレントの「らくだ岩」は、絵はがきなどでもおなじみの風景だ。
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カッパドキアを代表する奇岩「キノコ岩とラクダ岩」
エルジェス火山の火山活動によって生成された凝灰岩や溶岩の層が数億年にわたって浸食され、柔らかい部分が削り取られ、堅い部分が 残った結果、数多くの奇岩が形成された。
しかしカッパドキアには、こういった浸食ではなく、全く別の理由で 形成されたと思われる「きのこ岩」があった。その例外的なきのこ岩は、 どう見ても小さい岩が大きい岩の上に人為的にのせられたとしか思えない外観をしていた。
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動物などのユニークな形にたとえられる岩が想像をふくらませることから「イマジネーションの谷」ともよばれる「デヴレントの谷」には、有名な奇岩の一つ「らくだ岩」があった。
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バラの花が咲くように美しいこローズバレー
ローズバレイ渓谷は、夕日の時間帯には、奇岩群が織りなす複雑な地形が夕焼けに照らされて真っ赤に染まる様が、まるでバラの花が咲くように美しいことから、ローズバレー(Rose Valley)と称されるようになった.
ローズバレーは、カッパドキアの中でも特にハイキングやトレッキングに適した場所として知られており、岩窟に作られたビザンチン時代の初期キリスト教の教会や修道院などの歴史的に貴重な遺跡も見ることができる。
近くにある展望台にはカフェがあり、ワインやチャイなどを飲みながら美しいサンセットを楽しんだ。
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2.モンセラット(スペイン)
巡礼者が訪れる聖地・モンセラット
モンセラットは、スペイン・カタルーニャ州のバルセロナ近郊にある山で、標高は1,236 m 。巨岩にかこまれた台地には、キリスト教の聖地であるモンセラット修道院があり、カタルーニャ州の守護聖母である「黒いマリア像」が祀られている。このマリア像は、9世紀にモンセラットの岩山の洞窟で羊飼いの少年が発見したとされ、その後、多くの巡礼者が訪れる聖地となった。
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ガウディが魅せられたモンセラット
ピンク色の礫岩などの堆積岩によって構成されている「モンセラット」は「ギザギザな山(のこぎり山)」という意味があり、遠くからも見ることができる山肌の形状に由来している。
スペインのシンボルともいえるサクラダファミリアを設計したガウディはモンセラットのイメージから着想したという説は、一部の人々の間で広く信じられているが、正確なところは分かっていない。
ただ、ガウディはモンセラットの風景に魅了され、その影響を受けたことは事実であり、モンセラット修道院の黒いマリア像が、サクラダファミリアのファサードに描かれていることも広く知られている。
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