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幼稚園休園16日めの4歳児

あまりにも平和に、生活が家の中で完結していくので、記録をとった方がいいかなぁと思い立つ。無人島で、精神を正常に保つために日記つける的な。今日が何日か分かるように、木に彫るあの棒線的な。

外出自粛要請がでることになって、3月26日から幼稚園がお休みになり今日で16日目。4歳児は今日も元気だ。

せっかくなのでミニトマトの苗を庭に植える。この騒動が終わる頃、どこまで成長してるのかなぁと想像するとちょっと楽しい。4歳児も一緒に草取りしたり、苗を植えたり、水やりしたり。とんだりはねたり濡れたり濡らしたり。4歳児は忙しい。

我が家の4歳児は、とにかく物語が好きだ。1日自分の好きなキャラクターになりきって喋ることや、目の前にあるものをどう小道具にして物語にするかってことで頭がいっぱいらしい。

粘土が目の前にあったら、その粘土でなにかを作るってことよりもその粘土を塊のまま、何かに見立てて喋りかけたりごっこ遊びを始めたりする。

粘土の塊VS粘土ばんの戦い。フォークVSスプーンの戦い。青いクレヨンVSみどりのクレヨン。クレヨン戦隊VS紙。なんなら、右手VS左手の戦い。バージョンはいくらでも。

そんな調子なので、だいたいYouTubeやアニメを見て、喋りながら物語作ってるうちに1日が終わる。合間の時間に、なぞなぞ、かるた、神経衰弱とかのゲーム、庭でサッカー、ストライダー。それだけでもまあいいんだけど、せっかくの機会なので、なにか定点観測できることがしたいなぁと思った。トマトの成長みたいに、この騒動が終息する頃、どこまで成長できてるかなぁと想像できると毎日が少し楽しくなる。

そこでこっそり、塗り絵と縄跳びと身長を記録していくことにした。のんびりやの我が家の4歳児でも、数ヶ月後には「友達に会いたいのに会えない」「遊びに行きたいのにいけない」ことに気付く時がくる。そして日常に希望がもてなくなる日がくるかもしれない。

その時に、外に出られない間にも、どれだけ自分が成長してこれたかが目で見て分かると、1つの支えになるんじゃないかな。一体この休園が、何日目まで続くのかは分からないけど。

だからこそ「その頃には、どのくらい背が伸びてるかな?」と一緒にワクワクできる小さな希望が必要になることは、間違いない。

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