かえでさぽーと@簿記検定

簿記検定の学習について、級は問わず、理解の仕方や解き方をランダムに記していきます。日商…

かえでさぽーと@簿記検定

簿記検定の学習について、級は問わず、理解の仕方や解き方をランダムに記していきます。日商簿記検定1級、税理士試験の簿記論・財務諸表論を完全独学で受かりました(税法科目は断念)。そんな自身の勉強経験を通して、ややこしい論点、覚えにくそうな解き方について、易しくお伝えしていきます。

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自己紹介~山あり谷ありの簿記学習

簿記検定というと、資格試験の中では、馴染みある資格。 「簿記、持っています!」という方に巡り合う確率は、いままでの人生、高かった気がします(事務の仕事をしていたためでしょうが)。 たとえ「検定を受けたことはない」という方でも、簿記の名を耳にしたことがないという方はいないでしょう。 私自身も簿記資格を持っている数多の1人です。 現在、簿記とは無縁のある士業で開業していますが、簿記が好きです。 好きなだけで、会計士や税理士の資格を保有しているわけではないため、生業とする機会があ

    • 原価計算を嫌いにならないためには

      日商簿記検定では、2級になると、原価計算が登場します。 原価計算と一口にいっても、種類がさまざまあります。「部門別原価計算」「総合原価計算」「標準原価計算」などです。 解き方を覚えることばかりに追われていると、「何のための原価計算なのか?」が分からなくなってしまうことがあるかもしれません。 いわば、森の中に踏み込んで、1本1本の木を見ていることにとらわれ、森全体の様子が分からなくなってしまう……、そんな感じでしょうか。 立ち止まって、何の原価計算なのか、何を求めるのが目標

      • 姿かたちを変える受取手形の怪

        受取手形は、支払期日を迎えると、換金できます。 しかし、支払期日前に、受取手形を手放すことがあります。 それが、この2つです。 🔶「裏書」と「割引」 裏書は、他の会社に渡してしまう場合です。 たとえば、取引先から商品を仕入れ、その代金として、持っている受取手形で支払ったような場合です。 <仕訳例> 仕入/受取手形 割引は、期日前に銀行に持っていって換金してしまうことです。 ただし、手数料が取られます。 <仕訳例> 当座預金  / 受取手形 手形売却損 ちなみ

        • 配当時の準備金積立

          剰余金の配当が決定したとき、忘れてならないのが準備金の積立です。 社外に剰余金が流出しすぎてしまうのを抑えるために、準備金の積立が定められています。 ポイントを挙げてみます。 🟧仕訳漏れを防ぐ 問題文には、「準備金も積み立てなさい」などと、わざわざ書いてありません。 うっかり忘れていると、単に、 繰越利益剰余金 ○○ / 未払配当金 ○○ 以上……という仕訳で終わってしまいそうです。 「剰余金の配当」と出たら、「準備金も!」とパッと思い浮かぶようにしたいものです。

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          商品評価損/減耗損ボックス図の覚え方

          特に中身の説明はしませんが、商品評価損や棚卸減耗損の解き方として、ボックス図が使われます。 このような感じです。 このボックス図、テキストで見たときには、「なるほど」と理解した気になっても、いざ問題を解いて書こうとすると……。 「あれ? どうやって書くんだっけ?」 はたと悩んでペンが止まってしまう、なんてことがないでしょうか? 特に最初のうちは、”あるある”かなと思います。 「これはこうだから」と理屈で覚えるのも大事ですが、試験中の一刻を争う場では、もっと素早い引き出し

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          小切手のゆくえ~勘定名・銀行勘定調整

          簿記の勉強というと、勘定科目を覚えることが、まず第一にあります。 最初に覚えた勘定科目は何ですか? 私自身の印象では、「現金」です。 ただ、「現金」といっても、簿記の「現金」に含まれるものは、硬貨・紙幣だけではないことはご存知かと思います。 その1つが「小切手」。 この小切手、受け取ったときは「現金」で処理しますが、支払うとき(渡したとき)は「当座預金」。勘定科目が変わってきます。 小切手を受け取った側は、それを金融機関に持っていけば、すぐに換金できる……、だから「現金

          小切手のゆくえ~勘定名・銀行勘定調整

          やっぱり簿記も好き

          「好きこそ物の上手なれ」ということわざがあります。 「簿記検定に合格する秘訣は?」と問われたら、「好きになること」と答えるでしょう。 これは、簿記検定に限らず、どの資格試験にも共通することと思います。 勉強する理由は、人それぞれ。「いやいやながら仕方なく」という場合もあるでしょう。しかし、「好き」という積極的な思いや、「楽しもう」という能動的な気がないと、何ごとも長続きしないものです。 では、好きになるには? それは、簿記の面白さや魅力を知ることが一番ではないでしょ