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やっぱり簿記も好き

 「好きこそ物の上手なれ」ということわざがあります。
「簿記検定に合格する秘訣は?」と問われたら、「好きになること」と答えるでしょう。
これは、簿記検定に限らず、どの資格試験にも共通することと思います。
 
勉強する理由は、人それぞれ。「いやいやながら仕方なく」という場合もあるでしょう。しかし、「好き」という積極的な思いや、「楽しもう」という能動的な気がないと、何ごとも長続きしないものです。
 
では、好きになるには?
それは、簿記の面白さや魅力を知ることが一番ではないでしょうか?
 
その簿記の魅力とは、いったい何なのか?

どんな取引も、借方・貸方の左右の仕訳に収まってしまう……。その不思議さも面白いですが、私が一番感じるのは、さまざまな角度から物事を見る力を養えることかなと思います。

学生時代に簿記検定の勉強をしていたときには気づきませんでしたが、社会人になり、さらに上の級の勉強を始めた頃。当時は簿記とは関係のない事務仕事をしていましたが、不思議な感覚を何度か味わいました。

「こういう考え方もあるだろうけど、別の考え方もあるのでは」

1つの見方にとらわれず、いろいろな視点から物事を見てみようとしている自分がいたのです。それまでは、ほとんどなかったこと。簿記検定で培われたものだと実感しています。

たとえば、減価償却1つとっても、いくつもの方法があります。
毎年、決まった金額を償却していく定額法。
償却額を逓減させていく定率法。
同じく償却額を逓減させていくけど、それが段階的となる級数法。
使った分に応じて償却しましょうという生産高比例法……。
「資産の価値を費用化していく」、たった1つの事柄に対して、さまざまな考え方があるのです。それによって、結果も異なってきます。
この辺が、算数や数学とは異なる面白さなのかなと思います。

「いろいろ覚えなければならなくて大変~」
と嘆くよりも、
「こういう考えの方法もあるのか。なるほどな~」
ぐらいで楽しんでみてみましょう。
 
簿記の魅力にはまったら、なかなか抜け出せないかもしれません。
私自身、社労士としての「人」に関わる内容も好きですが、簿記への思いも捨てられません😅 

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