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1DX3ユーザーによる EOSR3評価 Vol.0(前書き編)

Sonyよりα1、そしてNikonよりZ9というフラグシップが登場した中、Canonより発売されたのは「ハイアマチュア」区分のEOS R3だった。
今回はそのR3について辛口と甘口混ざった平凡なレビューを書く予定だ。

このNoteを読む人は大方私の事を知ってそうだが簡単にカメラに関する自己紹介を記しておく。
普段は野鳥の飛翔(特に飛び出しの瞬間)を狙っているアマチュアカメラマンだ。
過去にアルバイトでカメラマンをしていた事があり、最近は謎のルートより個人事業主としてイベント記録や各種ネット報道用の取材撮影をさせて頂いている。
(一応だが、メインの仕事は別だ)

前置きが長くなるとただですら少ない読者が途中で寝る。
そんな想像は容易だが少し(書きたい事と書いた量の比較)書こうと思う。
レビューだけ端的に見たい人は

vol.1(外装編)
vol.2(ソフト設計/バッテリー編)
vol.3(撮影性能編)
vol.4・・・?


に飛んでいただき、最後のまとめを見て頂ければ幸いだ。
(書き上がり順次公開予定.2021.12.28著)

まず、2021年には厳しいコロナ禍の中、スポーツと報道の祭典オリンピックが開催された。
CanonとNikonはコロナにより修正される前の2020年オリンピックに合わせ1DX3とD6(どちらもレフ機)を出していた。

Nikon D6(2020.06発売)


Canon EOS-1DXMarkⅢ(2020.02発売)

その後、新型コロナウイルスが騒がれ出しオリンピックの2021年延期決定まで一瞬の出来事だったと思う。そんなこんなで世の中の予定が狂いに狂い、何もかもが未定の中、Sonyは延期されたオリンピックに間に合う様にα1というフルサイズ史上初のミラーレスフラグシップ機を発表、そして間も無く2021年3月には販売が開始された。
人を撮影する上で、ミラーレスの瞳AFそして顔AFは神器と言っても過言ではない。その神器を報道用プロカメラとして売り出したのだ。もちろん様々なニュース媒体ではα1が取り上げられ、オリンピックはαがベストバイとまで書かれたものも見た。

Sony α1(2021.03発売)


その時既に私はオリンピックチケット予約競争を勝ち取っており、仕事でも使えると自分に言い訳をしつつ当時にしては背伸びして5D MarkⅣから1DXMarkⅢに買い替えていた。
NikonとCanonがオリンピックに間に合った。Sonyは間に合わなかった(α9は一般にスポーツ向けと言われているが、プロの報道に必要なスペックを満たしていないと当時言われていた)

だがオリンピックが1年伸びたらどうだ。

2021年冒頭には「報道はSonyのα1が良い」
「高画質化するメディア媒体に適応しており、小型で紛争地帯でも使える信頼性だ」
(某大手海外メディア関係に提供していると報じられていた)

過剰かもしれないが、ここまで言われたことがあった。

フラグシップレフ機を背伸びして購入したのだ。
はっきり言って、悔しかった。
人物撮影に置けるミラーレス(主に瞳AF/顔AF)の強さは否定のしようが無い。
様々な仕事をさせていただいているが、人物撮る場ではSonyを筆頭にミラーレス化が本当に進んでいる。CanonのR5/R6も発売されているが、値段が高くサードパーティレンズが無い為か多くのプロが廉価なα7Ⅲ(Sonyの)とサードパーティーレンズを用いていた覚えがある。

1Dは唯一無二の使いやすさと信頼性で買い替えは無い。
となると追加だ。
だが、R5はシャッターラグがまだ若干ありスマートコントローラーが無い為、1Dに慣れてしまった今、趣味でも仕事でも不安が残った。
私の仕事は大半が「瞬間」撮影であり1Dとスマートコントローラー使いに慣れた今、それらが無い機種は不安でしか無いのだ。
こんだけ言い訳をするわけだが、心では一刻も早くSonyに上から潰されるこの苦い状態から脱出したかった。

その中オリンピックでR3が実践投入されたという噂とR3の開発発表である。
長い前置きだったが、本当に心がザワザワした。

Canon EOS R3(2021.11販売)


当時はα1の対抗機だとされ高画素機だとか高い読み出し速度だとか散々リークに踊らされた。
そんなR3は1ヶ月位を超えるのんびり公式リークを経てやっと11月に発売された。
心が躍るどころか月と地球を往復してた。

当時α1と比較され散々な書かれようだったR3だが、予約は殺到したらしく1DそしてR5に続く長い入荷待ちだと報じられた。
「人気なのか、そもそも販売数が少なすぎるのかよくわからん」ってのが素直な感想だった。
一つ言えるのは「とにかく早く落ち着いて触りたい」だった。

—次号—
実際に手元に届いて
存分に触って撫でまくった感想。
外装編。

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