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はじめて知った適応障害のセカイ

あくまで私ひとりの経験であって他はどうかはわからないのだけど、適応障害で休職してみて、よくも悪くも「へぇ」と思ったことを書いてみる。

私の休職の経緯はこちら。


お金が減る(貯金は大事だよ)

これは妊娠出産でもそうだった話。休職期間中は会社の給料は停止し、かわりに傷病手当が支給される。ただし後払い。満額ではない。もし我が家が毎月カツカツの家計だったらと考えると恐ろしい。貯金は大事。あと家計の固定費の割合を減らして弾性を持たせとくのも大事。もちろん夫婦のダブルワークもリスクヘッジになります。

お休みが矢のように過ぎていく

とにかくエネルギーが下がっているらしく、元気なときのような効率で動けない。お休みが矢のように過ぎていってぽかんとする。
でもそれはそういう病気だから、当たり前といえば当たり前か。

回復にめちゃ時間がかかる

普通の風邪なら2、3日で良くなる実感をすると思う。でも今回は1週間、2週間スパンでうーっすらずつ良くなるスタイル。
良くなってきた実感が得られるまでは、「このままずっとこうだったらどうしよう…」とあわあわしてた。
とにかく厄介。

ネット検索して凹む

療養1週目のころ、ネットで「適応障害になるのは、まじめで几帳面な人です」と書かれているのを目にして凹んでいた。自分が真面目なのが良くなかったといわれるように感じた。でもそういう凹み方自体が病気の証拠だったんだなと、3週目で回復してつつある今は思う。今は、良い悪いとかどうでもよくなってきた。これが適応障害。脳が疲れるって、恐ろしい。自分であって自分じゃない。こんな風に正常じゃなくなるのね。
そう考えると、初期のネット検索はほどほどにしたほうがよかったかもしれない。でもどうなるか不安でつい見ちゃったんだよね。

休養と振り返りがお薬

具合の悪い方にはお薬で症状を抑えるそうだけど。私がお医者さんにもらったのは休職の診断書だけ。とにかく寝る。休む。ごろごろする。
(でも子育てと家事はあるよ!)
元気になってきたら振り返りをする。自分のキャパ理解なのか対人スキルなのか、環境なのか…。まぁどれかひとつではない。これがちょっとしょんぼり作業というか、環境のせいだけでは解決しないって受け止めるのが苦しみのあるところ。環境は自分以外の人だってあるので、変えられない部分のほうが大きい。で、こういう諦念と前向きな切り替えは、医者じゃなくて自分が主役の作業。
体の病気は自分でできることはほとんどないけど、心の病気はひたすら自分で自分を癒してくのが、面白いような大変なような。と思った。

人生で一番お肌がツヤツヤ

適応障害は心=脳の病気。めまい、吐き気、集中力の低下、疲労感…書いていて嫌になる症状を色々経験する。
といいつつ、体は別に悪くない。それどころか、休職して睡眠休息が万全になったおかげか、今、お肌が人生で一番つやつやだ。(友達にも褒められた。やった!)
脳はポンコツ、体は絶好調。なんだこれ。ちょっと面白い。
この病気は、実は緊急停止装置で、体を悪くしないためのブレーキ的役割を持ってたりするのかな。と思った。