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和と今の接点を考えること、その意味

このnoteで書いたことを、ちょっとずつやってみることにした。

もうちょっとはっきり書くと、茶道周りの工芸品、空間設計を日常に取り入れるにはどうしたらいいか考えて、アウトプットしていきたいのだ。
あるいはすでに和を日常とうまく融和させてる製品を推してもいいかも。
日本は政治経済は雲行きが怪しいけれど、いいところもいっぱいある。あるよ!って言いたい。
推し活、愛好会みたいなって言えばいいだろうか。そのうち同人誌を出すなんて考えても、楽しい。

上記noteより

具体的には、それ専用のマガジンを作って、考えたことを色々書き溜めていくつもりだ。
今はまだふわ~んとした雲のようなものだから、皆さんの目に触れさせていくうちに、もっと実体化していくんでないかと期待している。

マガジンの手始めとして、これを始める動機を整理してみようと思う。

インテリア店を回っても、和風テイストって、あんまり見かけない。
「アメリカン」「北欧」「ナチュラル」「モダン」…そういったものはあるのに。
和風のものは、総合的な家具店の片隅で、和室に適応するものを、ほんのすこしおいてあるくらい。一般的な部屋向きではないと思う。

ただ現状、インテリア店に和風なものを置いてないのもしょうがないともおもう。
現代建築と和ものの間には距離がある。テイストが違う。

でもそれって寂しくない?と思う。
ほんとは和ものだって、やればできる気がするのだ。なんとなく。

たとえば、私は今ピアノで「メイプルリーフラグ」を練習している。これはラグタイムというジャンルになるけれど、ラグタイムは黒人音楽に影響を受けているらしい。
ほかにも、グリーグはノルウェーの民族音楽から影響を受けて素敵な曲を作っている。
ジャンルはちょっと違うかもしれないけれど、世界に目を向けてみれば、このように昔からある自分のルーツを現代に生かそうとする試みは、なされている。

「メイプルリーフラグ」作曲者のスコット・ジョプリンは、黒人音楽をクラシック音楽の文脈に再解釈するために努力をしたらしい。

1895年、クラシック音楽のピアニスト・作曲家としての人生を歩みたいと願い、黒人のためのジョージ・R・スミス大学で学ぶ。彼はヨーロッパのクラシック音楽とアフリカ系アメリカ人のハーモニーとリズムを結びつける音楽を追求していた。これは後日、音楽ジャンル『ラグ』として認知されるようになった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/スコット・ジョプリン

そう、追及。
追及しなければ時代についていくことはできない。
和風なものを現代空間でいきるようにするには、スコット・ジョプリンがしたように、今すこしの追及の努力が必要なんではないかと思う。

追及をしないとどうなるか。
忘れ去られるんだと思う。
ときどき観光地で「和風ってすてきね」と言いながら、帰ってきた日常には存在しなくなる。
観光地でだけ触れるって、それってほとんど動物園的であって、文化として生きているとはいいがたい気がする。
せっかくこれだけのガラパゴス的魅力がある文化を過去に持っているのに、それを今を生きる私たちの生活から切り離してしまうのか。もったいない。

私は、日本に根無し草になってほしくない。
自分のルーツに自覚をもって、広い世界の多様性の海を渡れるようになってほしい。
そういう態度を、自分の娘が生きるこれからの世の中に残しておきたい。

…まあ、大きなことを書いたけれど、結局は、私が和風のものが好きだっていう、単純な話になっちゃう。
夫は別に和風に思い入れはなく、自宅のインテリアは和風に統一できそうもない。だから、そういう自分の部屋に、和風な感じを少し入れたい。自分が楽しみたいのだった。

最後に大それたことを書く。夢は「和風を現代空間に使う「規格」をつくって大衆化する」こと。
そうすれば、京都まで行かなくても近くのニトリに行けば、私の好きなインテリアが買えるようになるだろう。
それを目指してみたい。