コミュニケーション強化病からの脱却

「コミュニケーションを強化せよ」という上層部の言葉に煽られて、会議やイベントを増やしたが、かえって無駄な時間が増え、残業も増えてしまった経験はありませんか?

そんな会社は、上層部が開発のゴールや目標を設定していないため、ムダな
コミュニケーションが生まれている可能性があります。


まずやるべきことは、定量的なゴールを設定し、そのゴールを達成するための要素を分解して、どの順番で実行すべきかを計画することです。

そして、各要素の責任部署に対して、ゴールと要素の繋がりを説明し、要件をクリアするよう協力を要請することが必要です。


もちろん、何でも話せる雰囲気がある環境は重要ですが、開発の進め方や相談すべき内容を明確にしておかなければ、コミュニケーション強化だけでは進歩がありません。だからこそ、開発に必要な要素を把握し、責任部署との協力体制を構築することが大切です。

「コミュニケーション強化」だけでは開発力は向上しません。問題が生じても原因は「コミュニケーション不足」と片づけられ、真因が掴めず問題が再発することもあります。

目的を明確にして、それに必要な要素を整理し、各部署との協力体制を構築することが重要です。試してみる価値があると思いませんか?



補足

コミュニケーション強化病にかかった会社の特徴、スローガン
・コミュニケーションを強化してよりよい製品を作ろう!
・組織の壁を無くして連携強化!
・何でも相談できる風土で心理的安全性を!
・みんなで一丸となろう!

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