啜り泣く声が聞こえるような物語。
主人公の翔太郎、蘭の啜り泣く声が絶え間なく心の中で響いているように感じる小説でした。
「氷の仮面/塩田武士」
「ずっと、好きでした」
泣いて、隠して、あきらめて。それでも女の子になりたかった――。
『罪の声』の著者がたどりついた「本当に人を愛する」ということ。感動の傑作長編。
塩田武士さんと言えば、「罪の声」や「騙し絵の牙」で話題になっていますが、
今まで一度も読んだことがなく、今回初読みでした。
文庫の表紙の美しさに目を奪われて、
内容もあまり調べないで衝動的に手に