試験

一級建築士試験_04【得意科目は無理にでも決める】

2019年になり2週間が経過しました。
皆さん勉強には慣れてきたでしょうか。

前回のコラムでは、「勉強に慣れ、合格したいと自然と思えるようになるための勉強方法」として復習よりも予習に力を入れることについて書きました。そのコラムは書きに貼ってあるので、これをお読みください。

年が明け勉強にある程度慣れてきたら、早い段階でやるべきことをお勧めします。

それは、タイトルにあるように「得意科目を見つける」ということです。

ある程度勉強が進んでくると、次は模試等、「問題を通じて結果が出せるかどうか」の勉強法に移行していきます。

まだまだ模試は先の話かもしれませんが、
本番の試験を考えると、5科目の合計で90点という基準点を超えられるかどうかが勝負なってきます。

90点はあくまで目安です。多く取れることに越したことはありません。

昨年の学科試験でも90点取っていたのにも関わらず、周りの点数の状況から合格点が上方修正され91点になるなんてことも大いにあり得るからです。

その逆にやたらと新傾向問題が多く、下方修正され基準点が87点にまで下がった年もあります。

だからこそ、試験が近づくにつれて模試や過去問を解くときは、必ず100点以上取れるようにしなければなりません。

目標を90点と考えている人は必ず落ちます。

過去問で100点以上取れている人が、本番で90点超えられるかどうかになります。それほど新傾向の量は多いと考えて下さい。

そこで本番でわからない問題で慌てても良いように、年明けからは「得意科目を持つ」ことを重視して勉強することをお勧めします。

今現在、得意でなくても構いません。

この科目であれば満点に近い点数を取れる。そういう科目が本番までに、1つあるのとないのでは、合計点は大きく変わってきます。

実際に私は計画で失敗しました。
見たことがない問題が多すぎて全然わからなかったんです。模試では点数稼ぎになっていた「計画」で点が取れなかった。焦りました。

それでも私は「施工」を得意科目として勉強してきていたので、そこで巻き返せると思っていたんです。だからこそ「法規」や「構造」でも落ち着いて問題が解けたと思っています。

試験中に「巻き返せる」と思えるだけで、気持ちが楽になり、力を発揮できるのです。

私は意匠設計を専門にしているので決して「施工」が得意だったわけではありません。苦手だったからこそ無理やり「施工を得意科目にしてやる」という思いで、模試の時から高得点を狙えるように重点的に勉強していました。

「得意科目」を持つことは、合格する上での必須条件だと思います。

ただ注意しなければならないのは、得意科目を「計画」にすることです。
これは絶対にやめてください。

意匠系の仕事についている人であれば、「計画」は簡単です。

少しだけ勉強すれば感覚的に点数が取れるので、そこまで勉強しなくても18点くらい取れてしまいます。

しかし「計画」に関しては、先ほども書いたように「本番の試験」で最も新傾向問題が多い科目でもあります。

勉強していない範囲が出るならまだしも、聞いたことがないような問題が全体の1/3あります。

どんなに勉強しても、「計画」は点数が下がる。

そう考えていても良いと思います。

結果、私も「計画」の自己採点で13点だったとき、落ちたと思いました。いつもよりその時点で5点も低かったのですから当然です。

だからこそ「計画」は得意科目としてはいけません。

得意科目とするべき科目は【法規】or【構造】、または【施工】だと考えます。

【法規】or【構造】は配点が30点と高いので、普通に考えればその2つが良いと思います。

ですが私は敢えて得意科目を【施工】に設定しました。

それには理由があります。

得意科目を【施工】にした明確な理由とは・・・

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