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一級建築士【計画】_日本建築史05【ニニギの天孫降臨と霧島神宮】

皆さん。こんばんは。

Kaede Architect'sの代表なかむラテです。

日本の神話である古事記を題材にしたと絡めた『日本建築史』のコラムも今回で第5段になります。

今回テーマにする『霧島神宮』は、一級建築士の試験には出題されたことはありませんが、『どうやって神が人に変わり、そして天皇になっていったのか』の重要な分岐点になっていますので、是非お読みください。

これまでの『日本建築史』のコラムは、下記よりお読み頂けます。


『古事記』の内容は、私が本等からインプットしたものを覚えている範囲で簡単にアウトプットしていますので、多少なりとも違うところがあるかもしれません。


お手柔らかにお願いします。笑


******【古事記】******

ニニギの天孫降臨

オオクニヌシが治めていた出雲の国をアマテラスに譲ることが決まった後、高天原(たかはまら)では、「誰を出雲の新しい王にするか」という人選が行われました。

当然アマテラス系の子孫の中から選ぶわけです。

最初はアマテラスの息子の神が選ばれる予定だったのですが、「楽しみな若手がいる」として、瓊瓊杵尊(ニニギ)というアマテラスの孫に当たる神が選ばれました。

そうしてニニギは芦原中国(日本)に降り立つことになるのですが、

その場所は何故か出雲ではなく、宮崎県高千穂でした。

ニニギは、国を治めるのと同時に「可愛い嫁も欲しい」と考えていました。

その時とても美人な神に出会います。

それが木花咲弥姫(サクヤヒメ)と呼ばれる神でした。

一目惚れしたニニギは即座にサクヤヒメに求婚したのです。

サクヤヒメもアマテラスの孫に求婚されることほど名誉なことはありません。すぐに了承し、父に報告に行きました。

報告を受けたサクヤヒメの両親も大喜び。

もちろん賛成しましたが、とある『提案』をニニギにしたのでした。

花と岩

その提案とは、『サクヤヒメは双子の妹で、その姉である岩長姫(イワナガヒメ)もセットで嫁に貰って欲しい』と言うのです。

つまりは姉妹を合わせてニニギの嫁にしたいと言う提案でした。

『セット?』

当然ニニギは驚きましたが、せっかくそう言って貰えるのであればとその提案を受けることにしました。

そして、サクヤヒメとイワナガヒメの2人はニニギの元を訪れ、結婚することになりました。

しかし、問題が発生しました。

『サクヤヒメはとても美人だったのですが、イワナガヒメは全然可愛くなかった』のです。

「本当に姉妹?」

ニニギは悩みました。

そして二ニギは、『サクヤヒメとのみ結婚することにして、イワナガヒメとの結婚はキャンセルし、両親の元に返しました』。

そして二ニギは、サクヤヒメと暮らしていくことになったのですが、それが大きな間違いでした。

イワナガヒメが家に帰ってきたことに父親は驚き、二ニギの行いにガッカリしました。

それは何故かというと、

「サクヤヒメは花のように一時は美しいがいずれは枯れてしまう一瞬の美の神、対してイワナガヒメは長く繁栄させる永劫の神。この2人がセットであることに意味がある」のにと・・・。

このニニギの行いは、神を冒涜する行為だとされ、『神から寿命が取り上げられた』のです。

こうして『神は人になった』と言われています。

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このコラムの内容は『中田敦彦のYouTube大学』で投稿されたものを参考にしています。とても面白いのでぜひご覧ください。

霧島神宮-天孫降臨の地

『霧島神宮』は、今は鹿児島県霧島市にありますが、以前は、宮崎県の高千穂にあったとされています。

瓊瓊杵尊(二ニギ)が降り立った『天孫降臨の地』として、霧島神宮は二ニギを祀っています。

実際に私も訪れましたが、緑が深く、とても気持ちが良いです。赤塗りの本殿もとてもきれいです。

御朱印はこんな感じ。めっちゃ格好よい。

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******参考書籍******


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