製図

就職活動_01【即日設計の必勝法】

建築業界に就職を希望しているみなさんは、そろそろ選考が始まる時期かと思います。建築業界は就職活動の開始が早いですよね。

特に意匠設計を希望している学生さんは、すでにエントリーシート(履歴書)とは別に自身の作品をまとめたポートフォリオを作成しているのではないでしょうか。

組織設計事務所等の企業によっては、ポートフォリオを1枚にまとめた「作品シート」を履歴書と同時に提出を義務付けているところが多いので、提出間近となった今、皆さんも完成に近づいているかと思います。

私も組織設計事務所を何社か受けたので、もちろん【作品シート】を作りました。提出企業によって、A4で2枚とか、A3で1枚とか、A3で2枚とか、異なっていたので、そのために作り直していました。更に就職活動の日々を追うごとに【作品シート】ではもっと見やすく、もっと魅力的にするべく、進化させ続けていました。

建築業界の就職活動の特徴として、エントリーシートや作品シートの提出、いわゆる1次選考を通過した後は、決まってある試験があります。

組織設計事務所やゼネコンであれば、まず間違いなくあるのではないでしょうか。

それが、就職生にとっての一番の鬼門である

【即日設計試験】です。

作品シートは、いわばいくらでも時間がかけられるため、魅力的に自分の作品をアピールしようと思えば、可能なものです。

ですが、【即日設計試験】ではそうは行きません。

企業によってまちまちですが、3〜5時間程度の時間内で出されたお題に対してこの場にいる誰よりも魅力的な提案をして、それを描き切る力量が試される試験だからです。

落ち着いた状態で臨めるほど甘い試験ではありません。

一級建築士試験の製図試験もそうですが、時間内にまとめる能力というのは期限が決められた中で仕事をする建築業界に置いては、切っても切り離せない必須な能力なのです。

だからこそ、建築業界の就職試験では、「即日設計」という試験が必ずと言っていいほど組み込まれています。

この試験では、日頃積み上げてきた知識量、咄嗟に構築できるアイデア力、そしてそれを描き切って伝える表現力がもとめられます。

普段からインプットすることを怠らず、「コンペに取り組み」、アイデアをアウトプットしている学生は正直強いです。

即日設計では、能力の差が驚くほど良く出ます。

私も学生の案を少しだけ見せてもらったことがあるのですが、差は歴然です。

若手社員でも「歴然」に感じるということは、建築に対する経験がある審査をする会社のお偉いさん達も確実にそう感じています。

だからこそ、良い案はみんな良いというし、ダメな案はみんな見向きもしない。そういう試験なのです。

もちろんその即日設計を通過した後に、面接試験があるので、即日設計で良かった人だけが、内定をもらえるとは限らないわけですが、できるに越したことはありません。

2次選考を通過しないことには、面接にたどり着けないからです。

それでは本題に入ります。

【即日設計の必勝法】をお教えします。

お伝えする内容は下記の通りです。

即日設計が苦手と感じている方は是非試して見てください。

目次
01_即日設計で注意すべきこと
02_自分だけの案の作り方【必勝法】

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