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号外 ~ IoT Edge の多段接続設定
はじめに
この定期購読マガジンでは、「24. Ubuntu のネットワーク環境設定」から
「34. IoT Edge Module 及び IoT Edge デバイス間のメッセージルーティング」で、11回に渡り延々と IoT Edge の多段接続のセットアップに関する試みを解説しました。セットアップ中にはまったトラップの数々も克明に書いているので、内容が煩雑になっています。本号は、その中から設定作業のみを抽出して一つの記事としたものです。次のセクションで示す環境で IoT Edge の多段接続を行う場合の設定作業のガイドになれば幸いです。
多段接続環境
本号で解説する作業は以下の図の様な環境を想定しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1679554304344-Wp9qs0OCUr.png?width=800)
一番左の初段の HW のみインターネット接続で直接 Azure IoT Hub や Docker Hub にアクセスでき、2段目以降は、インターネットとは切り離された、初段の HW も接続するローカルネットワークに接続されています。初段の HW(Lenovo M70q)の OS は x64 系の CPU で Ubuntu 20.04 、二段目以降(Raspberry Pi)は Arm32 系の CPU で Debian 系の Raspbian です。Ubuntu、Debian 系ではシステム設定等で微妙に異なりますが、IoT Edge によるゲートウェイ接続ではそれほど差異はありません。
初段の Ubuntu PC には、ローカルネットワークに接続された HW 向けに、DNS Server、DHCP Server、NTP Server を設置し、ローカルネットワーク側に接続された後段の HW 群に、DNS サービス、IP アドレス、時刻設定サービスを提供します。また、説明の便宜上、IP アドレスやドメイン名、初段のホスト名は以下の図の通りとして話を進めます。
![](https://assets.st-note.com/img/1679556142778-Cgr1BIcARG.png?width=800)
ローカルネットワークは、初段の HW(Lenovo M70q)に USB LAN アダプタを接続して構成し、Switching Hub を介して後段の HW 群を接続します。
Ubuntu 20.04 や Raspbian の OS インストール作業は割愛させていただきます。
初段 HW のネットワーク関連設定
作業項目は以下の通りです。
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