案の定、飽きた。そして時は流れた。

これが僕の悪いところ。本はずっと読んでいるけど、なんだか記録するのがめんどくさくなってきて、結局noteも飽きてしまった。

きっと、お利口さんな文章を書こうと気負ってしまって、だんだん重荷に感じるようになったのだろう。というわけで、フランクに、ただの殴り書きのような日記に生まれ変わらせることとする。

飽きてからの約半年。子どもが生まれた。小泉進次郎に倣って、1年間の育休を取得することにした。

たっぷり自由時間ができる、そう考えていた。たくさん本を読み、趣味に没頭し、キャリアを考え、人生を練り直そうという目論みだった。育休開始から約2ヶ月経ったいま、その目論見は甘かったという事実を突き付けられた。

育児って、片手間でできるものではなかった。子どもは泣くのが仕事と言うものの、せめて実働8時間に抑えてもらいたいものだ。とにかく泣く。置けば泣く。夜中も土日も関係なく、油断をすればクレームを入れてくるモンスタークライアントだ。かわいいけど。

オムツを変えたり、風呂に入れたり、着替えさせたり、これは育児業務の中では、ほんの氷山の一角に過ぎない。結局辛いのは、名前のない育児だ。

人間のメンタルを潰すのは、自分のスケジュールをコントロールできないことと、結果がわからないことだと思う。何か本を読んでいても、家事をしていても、泣かれればそちらが最優先。ディープな集中に入るなんて不可能だ。そして、赤ちゃんが泣く原因は、空腹感、満腹感、睡眠不足感、温度、湿度、ベッドや服の状態、音、光など、複雑に絡み合っており、一概には判別しづらい。寝かし方や生活リズムの改善、アイテムの導入、あらゆる対応策を講じても、あっち立てればこっち立たずで、モグラ叩き状態だ。辛い。

寝かしつけの辛さがわからない人は、セーブポイントのないRPGを想像するといい。腕の中ですやすや眠っていた赤ちゃんは、ベッドに置くとスイッチが入り、また0スタートだ。

そして、これは赤ちゃんによって個人差が大きい。easyからvery hardまであるはず。つまり「私は効率よくやってるから、愚痴を言うママはノロマ」というマウントには意味がない。

といっても2ヶ月がたった今、だんだんリズムができてきた。勉強の時間も1日3時間確保した。そこは妻に預けて、ディープな集中に入ることができる。

育休中に勉強したいと思っているのは、英語とデータサイエンス。ミーハー感が溢れるラインナップだが、人生まだまだ長いし、色々興味を持ったことはやってみたい。どちらについても『シン・ニホン』で著者の安宅さんが「読み書き算盤」と言っていたので、なんだかよくわからないけど初めてみた。

データサイエンスについてはUdemyで勉強している。PythonのことはProgateで下拵えをしておいた。線形代数、微積分、統計については、YouTubeのヨビノリ チャンネルでカバーしつつある。まだまだこれから。

拙い知識で、息子のうんち、ミルク、睡眠時間などを分析するデータサイエンスごっこをしているが、なんの知見も得られずに困っているところだ。唯一わかったことは、寝ない日ほどミルクとおっぱいの量が増えていくということくらい。

英語は『英文法の鬼100則』という本で勉強中。学生時代、丸暗記させられるルールと謎の例外処理にうんざりして、イギリス人を殺したいと思っていた人におすすめ。英語の気持ちとイギリス人の気持ちを理解できる本だ。

その中で紹介された構文自体が意味を持っているという考え方は、なんだかオブジェクト指向っぽいなぁと思った。だからなんだ?という話だが。

とにかくまぁ、こんな感じの日々を過ごしている。コロナでみんなが自粛する中、普通に育休を取っていた男。

会社の偉い人は快諾してくれたが、他の人はそうでもないのかもしれない。たぶん育休手当は、国から出ているということを知らないのかもしれない。

育休を取る人を迷惑だなんて言う人もいるが、制度として認められているものを取ることが迷惑なら、それはもう制度が迷惑なのだと思う。クレームがあれば、僕じゃなくて厚生労働省に言ってもらいたい。まぁ、クレームを言われたことはないけど。

話があっちこっち行ったけど、物理的にはあっちこっちどころか、たぶん半径1キロ圏内から外に出ていない。でも、そこそこ充実してる。子どもはかわいいし、毎日いろんな表情を見せてくれるし、やりたいこともたくさんある。暇だと思う日は1日もない。

1回でもサポートしてくれれば「ホモ・ネーモはワシが育てた」って言っていいよ!