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重たい鎧は脱いじゃっても良いし、そもそもそれが何の鎧か知ることも大切なんだよね

子供の頃から、日々色々なことを経験して、
うまくいったり、逆にそうできなかったりする中で。
知らず知らずのうちに、人は「鎧」を身に付けていくのだろうなぁ、と思います。

鎧とは、例えば…

上司や先輩として、とか。
お母さんとして、とか。
教師として、
どうありたいか、
などという役割であったり。

他者には誠実に接するべき、とか。
何としても責任を果たすべき、とか。
約束や時間は絶対守るべき、
などという価値観であったり。


その鎧を身につけていることで、
自分を強くしてくれたり、
守ってくれるのだと思いますし、
「それで良いのだ」と思えるのだと思います。


でも、その鎧が、いつしか気づかぬうちに重たく感じられることも、
あリますよね。

あぁ、なんでいつもこんな責任を背負ってしまうんだろう、とか。
優しくて良い母親でいたいのに、イライラして子供を叱ってばかりいる自分が許せない、とか。


せっかく自分を強くしてくれたり、守ってくれているはずの鎧が、
かえって自分に負荷をかけてしまい、辛くなる…


そんな時は、自分が身につけている鎧の正体が何なのか?を
ぜひ観察してみて欲しいと思います。


あぁ、自分はこんな役割を自分に課しているのだなぁ。
こういう価値観を大切にして、握り締めているのだなぁ。
と、鎧を構成している要素を、まず自分で実感して見ると良いのだろうなぁ、と思います。


そしたら次に。
その鎧を脱いでも良いし、着ていても良いという、自分への許可や、
それを脱ぐタイミング、着るタイミングという選択をしてみたら良いと思うんですね。

・・・・・・・

とても真っ直ぐで、人に対して温かい素敵な友人がいます。
そして彼女も、そんな風に、気づけば自らの鎧に押し潰されてしまいそうな状態になっていたのです。


上司にとって頼もしいパートナーである自分。
後輩に丁寧に仕事を振って、温かいサポートができる器の広い自分。
旦那さんと良好な関係を維持できる様な素敵な妻としての自分。
子供の良き理解者であり、常に子供のことを最優先に考えてあげられる優しいお母さんとしての自分。


そのどの役割も相手を思うがあまり、誠実に完璧にこなそうとしていて、
いつしか分厚い鎧を身につけていることも気づかずに、
自分(の心)が置いてけぼりになってしまっていました。


自分が目指す完璧な状態でいるからこそ、周囲から頼りにされ、色々な期待を寄せられ、全て受け取る。
反面、「No」を伝えることや弱音を吐くことができなくなり、鎧はどんどん重たくなって…


そんな彼女とゆっくり話をしていた時に、
彼女も自分の鎧の正体に気付いていきました。
そして、自然と脱ぐ選択をしたのですね。

そしたらどんなことが起きたか?

「好き」「楽しい」そんな感覚を心から味わえる様になったり。
自分が失敗することも許せる様になったり。
時には「No」や弱音と言った、自分がマイナスだと思っていた感情を相手に分かってもらえる様に、伝えることができる様になったそうなのです。


背負っていた鎧から、少し開放されて、笑顔があふれている彼女が、とっても眩しかったです。


人は誰しも、そんな風に、色々な鎧を身につけて、毎日一生懸命に生きているんですよね。
剥き出しでいることは、ともすると生身の自分が傷つきそうで怖いですしね。
でも、時には、ぜひそっと鎧を脱いだり、もっと身軽な鎧に変えることをしてみたり。
そんな風に生きるのも良いのだろうなぁ、と思います。

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