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”コンパス”というモチーフを用いてコーチング、ファシリテーションについてお話します

今日は、コーチングと、ファシリテーションについて、書いて行こうと思う。
また、こういった内容については、すでに諸先輩方が、非常に分かりやすく解説をしてくれているので、具体的な解説を知りたい方は、そういう方々のコラムなりを読むことをお勧めする。

今日はもっともっと手前部分を、私自身がイメージした時にしっくりきた「コンパス」というモチーフを用いて、お話していこうと思う。

コンパスはあなたの中に。まずはコーチングについて。

日頃私たちは、様々な選択をしながら生きている。
そしてそれは、意識をして選択をすることもあれば、ほとんど無意識レベルで行っていることなど様々だ。

誰もが自分の中にコンパスが備わっているのだと思う。

だけども、時にそのコンパスが錆びついてしまったり、
磁力の影響などで、ぐるぐると回転し、
どうしようもなく定まらなくなってしまうこともある。

おかしいな、おかしいな、、

と言いながら、あっちをグルグル、こっちをグルグル。
歩き回ったり、あがいたりしながら、
なんだ、結局同じところをグルグルしてるだけじゃないか、
と、いよいよ焦ったり、落ち込んだり、不安になる。

そして、どちらの方向へ進んで良いかわからなくなり途方に暮れたり、
選択に確信が持てなくなったりする。

そんな時に、コーチは、あなたのコンパスを「どれどれ」と言って、
受け取って、横でキュッキュと磨き始めてくれる。

そして、
「どこへ行きたいんだっけ?」
「そう話している今の気分はどう?」
「お!いいね!」
「じゃあ、まずはどんなことから始めてみる?」
とか言いながら、あなたの思考を整理したり、気持ちを見つめる手助けをしたりしながら、一歩を踏み出しやすくしてくれる。

そのうちに、コンパスはピカピカに磨き上げられ、
あなたはまたそのコンパスを携え、自信を持って一人で歩き始めることができる。

この場合のコンパスは、あなたにとっての「価値観」とも言える。

コンパスは全員で共有。ファシリテーションについて。

次に、ファシリテーションについて。
最初に、私自身が誤解していたことについてお伝えしたいと思う。

私はファシリテーターは、その場におけるリーダーのような存在だと思っていた。
そしておそらくそう思っている人もいるんじゃないかな?

でも違った。
ファシリテーターは決して、チームや場をリードはしない。

ではどんな存在なのか?
イメージしてもらいやすいように、登山や探検をするシーンと実際の会議のシーンを対比して書いてみる。

まずはチームのメンバーに、バーンと地図を広げてみせる。
(アイテムが増えてややこしくなったな…)

そして、
「今回目指すゴールはここだね」(と、メンバーとゴールを決める)
「そこにいくためのルートはどうしようか?」(と、ゴールに至るまでの手段=議論の内容や進め方を決める)
「行くためには○○(装備など)が必要だね」(と、事前に準備しておくもの=資料やデータなどを伝え用意してもらう)
など、全員の意見を聞きながら、一緒にゴールを目指したり達成できるように促していく。

そしていざ全員でコンパスを見ながら、一緒にゴールを目指して進み出してからも、想定していない事象が起きた際に、全員で解決できるムードを作っていく。

例えば、
地図に載ってない道が表れた時に、
予定通り進もうというメンバーと、きっと近道だからあっちへ行きたい!というメンバーのやり取りに、
ジャッジを下すのではなく、むしろやり取りを推奨し、他のメンバーからも意見を聞く。(反対意見や、メンバー同士のディスカッションを歓迎する)

具合が悪そうにして、進めないでいるメンバーがいないか、常に気を配る。(意見を言えずにいる人がいないか気を配る)

また、時に自分自身も、休憩をしたい場合など、不調を正直に伝える。(ファシリテーターも完璧ではない、とメンバーを信頼し、弱みをちゃんと見せる)

そのように、ファシリテーターは、メンバー同士が関わりあい、信頼し合いながら、現在地を把握し、コンパスを頼りに全員がゴールを目指せるよう、支援をする役割なのだ。

最後までお読みいただきありがとうございます。
また次回(かその先に)は、ファシリテーターについて、テクニックではなく、あり方という角度から書いてみたいと思う。

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