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情熱の国スペインの旅 〜コルドバ編〜

リアルに旅はできなくても、イマジネーションの旅ならできる!
このGW、ふとそんなことを思い、これまでの旅先の写真と共に、その時の思い出に耽ってみる、という安上がり(というかプライスレス!!)な旅を楽しんでいる。

GWの残り期間で、旅noteを写真と共に綴っていこうと思います。

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2年前(2019年)の夏。「圧倒的解放感」をテーマに、旅先に選んだのは、スペインだった。

マドリードの次に訪れた地、コルドバ。

白い壁と、それを覆う草花。
そして真っ青な空とのコントラストが、それは美しい可愛い町。

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町全体が、とてもこじんまりしていて、なんだか色々ちょうど良い。自然と心が安らぐ。
初日は、特に目的地も定めず、プラプラと、一眼を片手に赴くままに歩いた。写真を撮っていたこの時間は、大体夜の8時頃だと言うのに、この明るさ。

ワンコとお散歩するカップル。
水遊びをする子供たち。
とてもゆっくりした時間が流れていた。

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ふらっと立ち寄ったお店の美味しいディナーに気を良くして、梯子でもしようかとブラブラしていると、コルドバで人気のフラメンコショーが見られる、という看板を発見。見ると、すでにチケットを買うための行列ができている。

なんとか入ることができ、屋外の小さなステージの前で心地よい風に吹かれながら、他の観光客に混じり、その時を待つ。

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空がオレンジから濃いブルーへと美しいグラデーションに変わり始める頃。
照明が灯り、いよいよショーが始まった。腹の底にダイレクトに響いてくる歌い手さんの歌声、力強い足踏みと手拍子、軽やかなギターの音。
その迫力に圧倒されているところに、妖艶なダンサーさんが登場。

体全体、そして指の先一本一本まで情熱を込めて舞うダンサーさんの迫力と魅力に、ハートを鷲掴みにされてしまった。

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あぁ、こんな風に、自分を解放できたら。


旅に出る前のわたしは、少し疲れていた。
大好きな会社で長いこと働いて。
でも、いつからか大好きが度を越して、勝手に色々なものを背負い込んでいる気になり、なんだかもう、がんじがらめな状態だった。

その会社を去る、という結論を下すのまでに、約2年そんな状態の中で悩んでいた。

この旅は、その退職前の最後の旅だった。

その会社で、背負い込みきれなかったいろんな思いや、後悔、未練、罪悪感…一人で勝手に作り上げた、自分をいたぶり続けていたそれらの要素から、もう解放されたかった。

だから、冒頭に書いた「圧倒的解放感」を旅のテーマにした。


このコルドバで、このショーを見て。
間違いなく、閉ざしていた心がパカっと開いた。


ショーが終わると、気づいたら、歓声を上げて、手がジンジンするまで拍手していた。でも、一番ジンジンしていたのは、きっと心の奥だったはずだ。


次回も、引き続きスペインの旅を書いていきます。

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