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苦手だけど好きな朝

最近、休みの日に早起きをすることが増えた。
日が昇りきる前の空気がまだ少し冷んやりとする時間に外に出ると、吸い込んだ息が鼻先から脳天に突き刺さる感覚があって、これがなんとも心地よい。

私は朝が苦手で、というのもそもそも眠るのが得意ではないようでなかなか睡魔がやってこない。眠たいのに眠れない、眠くならならないという不本意な形で夜を更かしてしまうこともしばしばで、そうすると朝起きる時間もずるずると遅くなる。何にも予定のない休日に、昼までベッドで過ごしてしまうことも少なくはない。

1人でのそのそ明け方に、というまでには中々いかないけれど、朝早い時間(6:00とか!)に待ち合わせをする用事が入る日が続いたこの6月。眠れようが眠れまいが、身体を起こして外に出ると、気持ちの良い朝と長い1日が手に入る。遅起きだと短く感じた日中は当たり前に長くなり、こなせることが増える。そうして迎える休日の夜には、充実感があり、「なるほどこれが三文の得か」と。

不眠に悩んだ学生時代。朝に起きるという普通ができなくて、夕陽で目覚めて涙した日もあった。もう社会に適合できないんじゃないかという不安や落胆、絶望感。
あの頃全く好きになれなかった朝。今も苦手だけども、朝にしかない澄んだ眩しさを知ることができた。
10年という時間をかけてゆっくりと大丈夫になった早起きを想いながら、大人になるっていいことだなと思った。

6:00に走った畦道
7:00には山頂にいた朝活登山
9:00から始まる川昼寝

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