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【読書メモ】アイデアのつくり方

名著と長らくきいてたけども手を出してなかった本、最寄りの図書館にあったので借りて読みました。
よかったのでメモ。

ホームズまでひきあいにだして「閃き」の再現

わたしはわりと発想力を褒められるほうですが、いつも「降ってくる」待ちタイプでした。降ってくればかけるしやれるけど降ってこないとやれない。

わたしが「降ってくる」タイプであることはこちらの記事でもちょっとかきました。
ところで英語の「閃き」ってInspirationで、「吹き込む」みたいなラテン語の語源で、「神の息吹」的なニュアンスらしいです。神が吹き込む。

で、この本、「降ってくる」タイプの人間の著者やその他事例(事例の中にはホームズまでいる!)によって「降ってくるときはこういうプロセス、だからこうすれば再現性あるよ!」ていう、たぶん「降ってきた」経験のある人ほどあーーーわかるううーーー、そうかそうすればいいのか! ってなれる本です。
自分のときのこと思い返しても確かに完全にそのプロセス踏んでるわあ、というかんじ。

習得してることを言語化してくれてる本は信用できるよね

言語化できないけど経験として身に付けてることを説明してくれてるっていうのは再現性も他者へ伝えることもできるのでほんといいですね。

それ系ではわたしが仕事でなにかとすすめてる「ノン・デザイナーズ・デザインブック」もよかったな。十年以上デザインやってる中で身体感覚で習得した基本ルールというべきことを全部言語化して説明されてるので、「これ全部知ってる!!」てなりました。でも知ってるけど言葉にはできてなかった。数十時間かけての体得を十分程度で「理解」できるので、ただしく言語化された本て宝ですね。

本文少ない

ところでこの本、あらB6くらい? かわいいわね、と思って手にとったんですが、さらに1/3くらいが翻訳者の解説と随筆がついてます。
この写真の紙はさんだところから後ろが日本人の解説。多くない?

でもって本文も1/4がこんなかんじのレイアウトで、文字もでっかいので、実質的には本編て短編小説一本分程度じゃないかな…あと解説のほうがフォントも小さいし…… 

なお日本人部分は読んでないです。なんかいいことかかれてそうな気はするけどぱらっと見てデカルトとか話しててむずかしそうだった。

でも本編それほどに短く、ただしわかりやすく、コアの話がされてるってことです。謎の水増しをして絵本みたいなハードカバーにまでして一冊の本として仕立てる価値、あった。

自分なりに一枚の紙にまとめてみたのがこれ。
挙げられてた参考書も全部和訳出てるみたいなので読んでみたいなー。

まとめ

ところで「天才とは99%の努力と1%の閃きである」っていうのも、この本の論にのっとってますね。結局閃きかよ、ではなく、99%の努力がないとその1%はやってこないし、99%だけでもだめみたいな。
あとこれ英語だと閃き/Inspirationと努力/Parspirationで韻を踏んだ、ちょっとダジャレ的というか口にすると気持ちいいフレーズになってるそうですね。

いつも作文するときに「そうはいってもプロットの期間がどのくらいになるかわからないんだよな」と思ってたんですが、この本のプロセスにあてはめると、ネタを書き留めてから「考え続ける」期間がだいたい一週間、そのあとふっと「書けるな」ってなっていることがはっきり自覚できたので、早速再現性を得たいですね……

今日はそんなかんじです。

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