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【作品情報まとめ】伊坂幸太郎〈殺し屋シリーズ〉

累計350万部突破! 伊坂幸太郎さん屈指の人気作品〈殺し屋シリーズ〉の関連情報をまとめてご紹介!
日常の裏側で交錯する、“殺し屋”たちの世界を覗いてみませんか?


■ NEWS

2024年5月10日 | 伊坂幸太郎著『AX アックス』英訳版が英国推理作家協会賞(ダガー賞)イアン・フレミング・スチール・ダガー部門の最終候補に決定!

【著者コメント】
二年前に翻訳部門でノミネートされた時もそうですが、ミステリーを読み始めた頃から、ダガー賞は「遠い国のすごい賞」というイメージで、まさか候補にしてもらえる時が来るなんて、ほんと夢のよう。僕の小説を今まで楽しんできてくれた読者が喜んでくれれば、それが何より嬉しいです。
――伊坂幸太郎

PRTIMESより引用

■〈殺し屋シリーズ〉とは

下記4作品からなる、伊坂幸太郎さん屈指の人気シリーズ。

・『グラスホッパー』(角川文庫)
・『マリアビートル』(角川文庫)
・『AX アックス』(角川文庫)
・『777 トリプルセブン』(KADOKAWA単行本)

「蟬」「蜜柑」「檸檬」「槿」「天道虫」「スズメバチ」「兜」など、個性的な“殺し屋”たちが登場します。

各作品は同じ世界観を共有するものの、続編ではなく独立した作品としてお楽しみいただけます。

■ 作品情報

01 | グラスホッパー


復讐、功名心、過去の清算。
3人の思いが交錯するとき、運命は動き始める!


あらすじ

「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。
どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。
鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。
一方、自殺専門の殺し屋「鯨」、ナイフ使いの天才「蝉」も「押し屋」を追い始める。
それぞれの思惑のもとに――。
「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。
疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説!

登場人物紹介

鈴木
「僕は、君のために結構頑張ってるんじゃないかな」

元々は中学の数学教師だったが、妻が寺原の息子に轢き殺され、復讐のために非合法組織<令嬢フロイライン>に入る。しかし組織に疑われ危機に陥ったとき、寺原の息子が目の前で車に轢かれる。彼を殺した殺し屋「押し屋」を追いかけ始め……。


「おまえさ、人としじみのどっちが偉いか知ってるか?」

人を殺すことに対して一切の躊躇のない、ナイフ使いの殺し屋。雇い主である岩西に対して反発心を抱いている。しじみの砂抜きを見ている時が一番幸せ。とある依頼で、鯨を殺すべくホテルに向かうが……。


「亡霊としての節度はないのか?」

相手を自殺させる専門の殺し屋「自殺屋」。彼の目を見つめた者は内なる罪悪感に押しつぶされ自ら死を選ぶ。10年前の仕事の失敗を悔やんでおり、その決着をつけるため「押し屋」を負い始める。

槿あさがお
「そいつらは、黒くて、翅も長いんだ。おまけに、凶暴だ」
人を背後から押して死に至らしめる専門の殺し屋。「押し屋」として、伝説の存在となっている。妻と息子2人の4人家族で平和に暮らしている、ように見えるのだが……。

TOPICS

書誌情報

書名:グラスホッパー
著者:伊坂幸太郎
発売日:2007年06月23日
ISBN:9784043849017
定価:649円(本体590円+税)
ページ数:352ページ
判型:文庫判

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電子書籍ストアBOOK☆WALKER(★電子書籍『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』の3冊合本版も好評配信中!)

※取り扱い状況は店舗により異なります。ご了承ください。

02 | マリアビートル


物騒な奴らを乗せた新幹線は疾走する!
東京発盛岡着、2時間30分のノンストップエンターテインメント!


あらすじ

幼い息子の仇討ちを企てる、酒びたりの殺し屋「木村」。優等生面の裏に悪魔のような心を隠し持つ中学生「王子」。闇社会の大物から密命を受けた、腕利きの二人組「蜜柑」と「檸檬」。とにかく運が悪く、気弱な殺し屋「天道虫」。疾走する東北新幹線の車内で、狙う者と狙われる者が交錯する――。
小説は、ついにここまでやってきた。映画やマンガ、あらゆるジャンルのエンターテイメントを追い抜く、娯楽小説の到達点!
『グラスホッパー』『AX アックス』に連なる、殺し屋たちの狂想曲。

登場人物紹介

木村雄一
「怒ってるなんて言葉じゃ足りねえんだよ」
昔は殺し屋として活躍していたが、酒浸りの生活で身を崩し、警備員の仕事に就く。
妻とは離婚し、息子の渉を一人で育てている。
王子に渉をビルの屋上から突き落とされ、その復讐のために王子と対面しようとする。

蜜柑みかん檸檬れもん
「俺がドルチェで、そっちがガッバーナだ」
「違う。俺はドナルド、そいつがダグラス」
二人組の殺し屋。長身で容姿が似ているため双子に間違えられるが、血縁関係はなく性格も真反対。
檸檬は機関車のアニメが大好きで、蜜柑は文学好き。
盛岡の有力者・峰岸に依頼され、峰岸の息子を奪還し、彼と身代金を新幹線で運ぶ途中だった。

王子さとし
「どうしてこんなに思い通りになるんだろうね。人生って甘いね」
見た目は見るからに健全な優等生然としており、 二重瞼で鼻筋の通った顔立ちは女性に見えるほどの美少年。
だが、圧倒的な知識と独自のネットワークを駆使し、大人を翻弄することに快感を覚える中学生。

七尾
「世の中に簡単な仕事なんてないんじゃないかな」
やること為すことツキに見放されている殺し屋。上司の真梨亜が仕事を受け、七尾が実行する、というコンビで活動している。
業界では<天道虫>というあだ名で呼ばれるが、本人はそのあだ名が気に入っていない。得意技は首折り。

TOPICS

  • 2014年 第7回大学読書人大賞受賞

  • 2022年 英国推理作家協会賞(ダガー賞)翻訳部門 ショートリスト作品(最終候補作)(英題『Bullet Train』)

  • 2022年 ハリウッド映画化(主演:ブラッド・ピット、監督:デヴィッド・リーチ 邦題『ブレット・トレイン』/原題『BULLET TRAIN』)

関連記事

書誌情報

書名:マリアビートル
著者:伊坂幸太郎
発売日:2013年09月25日
ISBN:9784041009772
定価:836円(本体760円+税)
ページ数:592ページ
判型:文庫判

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電子書籍ストアBOOK☆WALKER(★電子書籍『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』の3冊合本版も好評配信中!)
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03 | AX アックス


最強の殺し屋は――恐妻家。
物騒な奴がまた現れた!
物語の新たな可能性を切り開く、エンタテインメント小説の最高峰!


あらすじ

「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。
一人息子の克巳もあきれるほどだ。
兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。
引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。
こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。

登場人物紹介


「蟷螂の斧を見くびるな」
業界でも一目置かれる超一流の殺し屋。しかし、極度に妻を恐れる恐妻家。普段は文房具メーカーの営業社員。特定の武器は使わず、驚異的な身体能力で相手を圧倒する。他人の感情をうまく理解できない。


「やれるだけのことはやりなさい、それで駄目ならしょうがないんだから」
兜の妻。共働きで朝早くから働いている。言葉の「裏メッセージ」に敏感で、表しかないメッセージに裏を見つける天才、と兜は思っている。

克巳
「いつも親父は謝ってばかりだからなぁ」
兜の一人息子。第一話「AX」では、大学受験を控えた高校生。母の機嫌の雲行きが怪しくなると、絶妙なフォローで父を助ける。だが父と母、どちらの味方にもなるので油断大敵。

医師
「あなたには、この手術をおすすめします」
兜の裏家業の仲介役。都内のオフィス街に診療所を構える医師。カルテに標的の情報を記し、兜とは医療用語に偽装した符牒で仕事のことを話す。「手術」は殺害する行為を指し、「悪性」は標的がプロであること、など。

TOPICS

  • 2017年 フタバベストセレクション2017(フタバ図書) 第1位

  • 2017年 第6回静岡書店大賞(小説部門) 大賞受賞

  • 2018年 第15回本屋大賞 ノミネート

  • 2020年 年間文庫ランキング 4冠達成

  • 2024年 英国推理作家協会賞(CWA賞)イアン・フレミング・スチール・ダガー部門 ショートリスト作品(最終候補作)(英題『The Mantis』)

書誌情報

書名:AX アックス
著者:伊坂幸太郎
発売日:2020年02月21日
ISBN:9784041084427
定価:748円(本体680円+税)
ページ数:384ページ
判型:文庫判

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04 | 777 トリプルセブン


そのホテルを訪れたのは、逃走中の不幸な彼女と、不運な殺し屋。
そして――
累計300万部突破、殺し屋シリーズ書き下ろし最新作『マリアビートル』から数年後、物騒な奴らは何度でも!


あらすじ

やることなすことツキに見放されている殺し屋・七尾。通称「天道虫」と呼ばれる彼が請け負ったのは、超高級ホテルの一室にプレゼントを届けるという「簡単かつ安全な仕事」のはずだった――。時を同じくして、そのホテルには驚異的な記憶力を備えた女性・紙野結花が身を潜めていた。彼女を狙って、非合法な裏の仕事を生業にする人間たちが集まってくる……。

そのホテルには、物騒な奴らが群れをなす!

登場人物紹介

七尾
「不測の事態が起きることには慣れている。達観しているんだから、こちらは。」

やること為すことツキに見放されている殺し屋。上司の真梨亜が仕事を受け、七尾が実行する、というコンビで活動している。業界では<天道虫>というあだ名で呼ばれるが、本人はそのあだ名が気に入っていない。得意技は首折り。

紙野
「記憶力がいいのは、否定できません。全部そのせいなんです」
複数の業者から、とある理由で狙われている女性。見たものも聞いたものも、一度記憶してしまうと絶対に忘れることができない。すべてのしがらみから逃れ、人生をリセットしたいと考えている。


「噓でしょ」
「隙だらけなんだけど」
二人組で活動する業者、マクラとモウフ。小さな体格を活かした連携プレイを得意とする。スイスイ人(生まれながらにして人生がスムーズな人たち)が嫌い。元女子バスケットボール部。

六人
「選ばれちゃったんだから、しょうがないでしょ。前世で頑張ったご褒美じゃないの」
六人組の業者、アスカ、ナラ、カマクラ、ヘイアン、センゴク、エド。美男美女揃いであり、冷酷にして残忍な性格が共通している。音の出ない特殊な暗器を使用する。

著者メッセージ

書誌情報

書名:777 トリプルセブン
著者:伊坂幸太郎
発売日:2023年09月21日
ISBN:9784041141472
定価:1,870円(本体1,700円+税)
ページ数:296ページ
判型:四六判

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※取り扱い状況は店舗により異なります。ご了承ください。

■ 著者プロフィール

伊坂幸太郎(いさか・こうたろう)
1971年千葉県生まれ。95年東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、短編「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で第21回山本周五郎賞、第5回本屋大賞を受賞。20年『逆ソクラテス』で第33回柴田錬三郎賞を受賞。他著に『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『777 トリプルセブン』『重力ピエロ』『砂漠』『フィッシュストーリー』『モダンタイムス』『陽気なギャングが地球を回す』『アイネクライネナハトムジーク』『ホワイトラビット』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『ペッパーズ・ゴースト』など多数。




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