「これしかできない」をポジティブな言葉に
この記事は、Kacotam × 寄付月間2023アドベントカレンダーの14日目の記事です。
学ボラ(訪問型学習支援)で活動している「たじー」が、活動を通じて子どもへ伝えたいと感じていることについて書きました。
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私は現在、母子生活支援施設に月1回、里親家庭に週1回のペースで訪問しています。
このボランティアをやろうと思ったきっかけは、就職活動をしていたときに、子どもに関わる仕事に興味があったにも関わらず、子どもと接してきた機会がなかったので、仕事にしても良いか考えたかったからです。
現在は、営業事務をしていて全く別な仕事をしながらボランティアを続けております。現在の仕事は、デスクワークが多いため、子どもと関わることができるこのボランティアは、私にとっても多くの人と接することができ、コミュニケーションがとれる場にもなっています。
私の関わっている子どもはあまり警戒心が無く、私もホっとさせられることが多くあります。子どもの無邪気さと人懐っこさに救われることもあり、訪問してよかったなと毎回思います。やはり人と関わることは楽しいと感じます。
私は転職も繰り返しましたし、後悔もいっぱいしてきました。昔から自信のないタイプだったと思います。「将来医療系の仕事に就きたい」と思えば、「血を見るのが嫌だし、お金もかかるから無理かな」。「外国に行って留学したい」と思えば、「お金がかかるし、考えてみたら行ってどうするんだろう」。ここぞというときに言い訳をして、できない理由を探していました。そうゆう言い訳を自分の中で繰り返し、将来なりたいものも決まらずその場しのぎで乗り越えてきました。自分の能力を信じることができなかったのです。
しかし実際は、やろうと思えばできる。子どものうちから諦めることはなく、お金もなんとかなります。最初からあきらめる必要はありません。私が子どものとき信じられなかったことを信じてみてほしい。そういうことを学ボラを通して子どもに伝えていけたらなと思います。正直勉強に関しては、忘れかけたところが多くあり、子どもと一緒に考えてしまうところはあります。しかし社会人を経験し、学生ではまだ経験できていないことを私は伝えられると思っています。
学ボラで関わっている子で、少林寺拳法をやっている子がいます。「少林寺拳法を長く継続してすごいね」と言った時、「私はこれしかできないから」とその子は言いました。継続することは難しいし、それを持続しているのはすごい能力です。「これしかできない」という言葉をもっとポジティブな言葉に変えることができれば良いなと思っています。
また、その子はすぐに考えるのをやめてしまいます。最初からこの問題は難しそうだからできないと決めつけているように感じます。やってみようという挑戦心を掻き立てることができたら良いなと思います。それが今の私の課題です。
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