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遠火|詩


「遠火」

何処の灯りとも知れぬそれを
ただぼんやりと見つめる瞳のさき

のぼっては下る思い出のひかり
あのとき確かに君がいた

ありがとうは空の星へと
ごめんなさいは走る波へと

潮風は頬から胸へと滑り落ちて
もうおやすみと月は瞬く

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