【勉強スケジュール編】純ジャパJTC勤務の平社員が米国公認会計士(USCPA)合格までやり抜いた方法

はじめに

この記事では、米国公認会計士(USCPA)取得を志してから合格するまでの、当初計画と実際のスケジュールをお届けできればと思います。

実は2020年1月から取得を検討していましたがコロナ禍の影響で1年間後ろ倒しになってしまいました。その際にどの様なことをしていたのか、今後の
行き先が不透明な中でどの様にモチベーションを保っていたのか等も記載しますので、何かの参考になればと思います。

資格取得までのスケジュール設定

試験勉強をされて資格取得までの期間はSNSやWebで調べてみると以下のようでした。

  • 短い: 最短6ヶ月~1年

  • 普通: 1年~2年

  • 長い: 2年以上 ※途中で中断されたり、科目合格取り消し経験あり。

USCPAの試験は最初の科目合格の有効期限が18ヶ月です。期限切れになる前の18ヶ月+最初の科目の準備期間と合わせて2年以内で取得するのが一般的です。

自身のスケジュールを考える際に、資格取得後に勤めている事業会社から転職する事を前提にスケジュールを設定しました。具体的には35歳がBig4の会計事務所、FAS、コンサルを狙える最終ラインとなります。この領域への転職は早に越したことはありません。受験当時30代に入っていたので私は最短で取得を目指しました。

単純にキャリアアップや既に会計事務所やコンサルファームに所属している方は転職先も引き手数多なので最短を目指さなくても良いと思います。非常に優秀な方が多いので普通に受けて1年程度で取得されるのではと思慮しますが。

仮に今の会社から転職できなかったとしても海外子会社マネージャーのポジションを狙おうと考えていたので、いずれにせよ挑戦しようと心に決めていました。

全体スケジュール

申込当初は2021年内の取得を思い描いていたのですが、コロナ禍の影響で1年遅れ+AUD沼にはまって4か月遅れの合計1年4か月計画より遅れてしまいました。

資格取得までの実際のスケジュールは以下のとおりです。

2020年  1月:取得を意識
2020年  7月:Abitusに入校 
       ※コロナ禍で県外移動禁止が続く
2020年11月:簿記2級取得
2021年  5月:簿記1級挑戦 ※数点で不合格
2021年  8月:しびれを切らしてFAR/BEC出願
2021年11月:FAR/BECのNTS発行完了
       ※初回+コロナで遅延
2022年  3月:FAR受験 合格
2022年  5月:BEC受験 合格
2022年  8月:AUD/REG出願
2022年  9月:AUD受験1回目 不合格
       ※米国受験
2022年11月:AUD受験2回目 不合格
2023年  2月:REG受験 合格
2023年  3月:AUD受験   合格

この他にも単位認定試験を受けていました。大きい声では言えないですが、単位認定試験は問題集から出題されて自宅で受験できるので、わからない個所は問題集見ていました。なので、そこまで労力を使っていません。

付録:モチベーションを維持するには

私の場合は外資系の会社を調べたり、転職サイトに登録したりしてキャリアの方向性と年収アップをひたすら妄想して、この資格を取得する意義を再認識していました。また、アビタスのイベントで日本人の米国在住者で会計士として働いている方とのトークセッションがありましたので、応募をして日本以外の海外で働くイメージを描いたり、取得した後の明るい未来を思い描いてモチベーションの維持に務めました。

各科目ごとのスケジュール

各科目では勉強期間3ヶ月を想定して勉強していました。なので、当初の想定では以下のスケジュールを見込んでいました。

2021年12月~2022年  2月:FAR受験期
2021年  3月~2022年  5月:BEC受験期
2021年  6月~2022年  8月:AUD受験期
2021年  9月~2022年11月:REG受験期

実際は以下となりました。
2021年12月~2022年  3月:FAR受験期
※慎重になりすぎて1ヶ月遅延
2021年  4月~2022年  5月:BEC受験期 
※FARの影響で2ヶ月で仕上
2021年  6月~2022年  9月:AUD受験期1回目  ※中弛みと米国出張で遅延
2021年10月~2022年11月:AUD受験期2回目  ※継続してAUD受験を決断
2021年12月~2022年  1月:REG受験期 
※AUDの影響で2ヶ月で仕上
2021年  2月~2022年  3月:AUD受験期3回目

偶然FAR受験日と最終AUD受験日が1年後の同じ日となりました。

4か月後ろ倒しになった原因としては、最初のFAR試験で慎重になり過ぎたことと、AUDで躓いたことがあげられます。その分、BECとREGでは結構追い詰められて底力が出たと思います。

一ヶ月のスケジュール

各科目では勉強期間3ヶ月を想定して以下のように進めていました。

1ヶ月目:動画講義視聴(2倍速)⇒ MC問題1周目 ⇒ MC問題2周目
2ヶ月目:TBS問題1週目 ⇒ MC問題3週目 ⇒ TBS問題2周目 ⇒ 模試
3ヶ月目:TBS問題3周目 ⇒ Release問題2周 ⇒ 苦手論点対策 ⇒ 教科書精読

大まかに1ヶ月目で基礎を作って、2ヶ月目で問題になれて、3ヶ月目で苦手をなくして本番を意識するといった流れを組んでいました。これでFAR、BEC、REGはなんとかなりました。

勉強時間は月100時間程度を想定して勉強していました。

一週間のスケジュール

月100時間勉強するためには週25時間を目安に勉強を進めていました。

平日: 朝2時間 + 昼0.5時間 + 夜1.5時間 = 4時間/日 × 5日
土日: 朝 か 昼 2.5時間 + 追加分 = 2.5時間/日 × 2日
合計: 平日20時間 + 土日5時間 + 追加分 = 25時間/週

特に夜は仕事や私用で融通が利かないこともあるので、朝早く起きて絶対に勉強する様に生活習慣を変えて行きました。昼は会議室を借りて勉強したり、通勤退勤時も動画視聴で理解を深めました。意識してスキマ時間を有効活用すると以外に1時間程度は確保できるのでその時間で苦手論点や理解していない場所を潰していったイメージです。

正直、週末に8~10時間すればいいと思っていましたが無理でした。
なんだかんだ、だらけます。後、全然休まらなくて、生きている楽しみがなくなった感じがして1年間は続ける自信がありませんでした。なので、平日は追い詰めて勉強して週末の負担を減らした上で、週末5時間以上するとボーナスとして考えたら気持ちも楽になって継続できていました。

もちろん繁忙期で平日忙しい場合は、土日の時間を使っていましたが基本的には平日を中心に勉強していく考えで過ごしていました。

今回の記事は以上となりますが、今後は勉強の仕方や科目ごとの論点について記事を書いていければと思います。

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