うつは「心の風邪」?とんでもない!「風邪」なんて軽い病気じゃないんだよ!
私が精神科看護師として働いていたころ、患者様に「わたしのうつは軽症でしょうか」「私のうつは甘えでしょうか?」などと聞かれることがちょこちょこありました。
これは「ウツは心の風邪」というキャッチフレーズのせいなのかな?なんて思っていつも思っていました。
そういう患者様には、「あなたは療養が必要で人の手助けが必要な状態ですよ。軽症や甘えなんかじゃありません」と言って納得してもらいます。
気づいた人もいるかもしれませんが、実はそうなんです。「うつ病」という病気自体「重症度が高い」病気なのです。うつ病は、仕事や社会生活、喜びや楽しみを奪ってゆく重度の病です。
だから「心の風邪」というか、風邪レベルの病ではないのです。「心の複雑骨折」くらいだと私は理解していて、臨床的にもそれが正しいと思っています。
私はうつ病で20年苦しんでいます。万年死にたい病で、体も動かず、本当につらい毎日でした。ですからうつ病の苦しみは痛いほどよくわかるつもりでいます。
うつ病の人で「自分は軽症じゃないか?」「甘えてるんじゃないか?」と思う患者様には、間違いで、しっかり休養してがっつり治してゆかないといけないということに気づいていただけるよう接していました。
これをよんでいるあなたも、もしうつ病なのでしたら、十二分に休んで、早期に回復することを本当に願っています。
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