文章練習法
タイトルだけ読むとニーズがありそうだが、たぶんない。
僕がこれから書こうと思っているのは、noteでうまい文章を書く方法ではありません。僕にそんな資格はありません。
「いやいや、誰にだって教える資格くらいあるわよ」と思ってくださっているとしたら、是非一度、僕の過去の文章を読んでみてください。
苦痛で、すぐに読むことを断念するでしょう。
僕は会社での立場上、チームメンバーからの報告書をチェックします。
その中で、一番気になるのは接続助詞の使われ方です。
特に気になるのが、やはり「が」の使われ方ですね。
接続助詞としての「が」は主に2つの用法で用いられます。
1つ目はわかりやすい、「逆接」です。
「雨が降っていたが、傘を差さずに出かけた」
この用法では、接続詞の「しかし」に置き換えることができます。
「雨が降っていた。しかし、傘を差さずに出かけた」
このように、逆接は非常にわかりやすいのですが、問題なのが2つ目の「単純接続」です。
たとえばこんな使われ方をします。
いずれの文章も、「しかし」で代用できません。
こういうのを「単純接続」といいますが、これが文章を一気にわかりにくくします。
……ね。わかりにくいでしょう。書き直しますね。
このように、単純接続が使われると文章が一気にわかりにくくなります。
文の前半で、おそらく逆接だろうと予測したのに、次にくる文が逆ではないためです。
そして、全体的にキレのない、グダグダした文章になります。
ですので、僕がチームメンバーに文章の指導をするときは、まず最初に「接続助詞」の「が」を使わずに書いてみる練習をしてもらいます。
本当はね、「単純接続」の「が」だけを禁止にしてもいいんですが、この機会に接続助詞と接続詞について意識してもらいたいので、一度「が」なしの文章を書いてもらいます。
すると、当然、お堅い文章になります。逆接の「が」が使えませんからね。
でもこのトレーニングをすると、自分がいかに単純接続の「が」を多用するかがわかります。
この練習に慣れてくると、「しかし」のところだけ「が」を使い、単純接続の「が」を使わないような表現に書き換えるという作業ができるようになります。
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