見出し画像

【なるほどデザイン】思わずめくりたくなる一冊


本、読めていますか。

最後に読書に夢中になったのは、いつですか?

こどもの頃は本を読むのに熱中したけれど、大人になってからあまり読まなくなった方も多いのではないでしょうか。わたしも例外なくその一人。社会人になって以来、読書の頻度がぐんと減りました。

大人のわたし達は、仕事や家事でヘトヘトになる毎日を過ごしています。読書をしようと意気込んでも集中できなかったり、まとまった時間が取れなかったりしますよね。仕事終わりに読もうとして5分も経たないうちに寝てしまった、という経験はよくあるものです。

仕事や家事、勉強をがんばる毎日の中で、こんな気持ちを抱いたことがありませんか?

「本は好きだけれど、疲れが溜まっていて最後まで集中して読めない」

「デザインに興味があるけれど、本で勉強するのはハードルが高い」

「デザインの知識をもっと深めたい」

今回紹介する『なるほどデザイン 目で見て楽しむデザインの本。』(著:筒井美希)は、そんなあなたにぴったりの一冊です。読書が続かず挫折していたわたしが最後まで読めたので、自信をもっておすすめします。


『なるほどデザイン 目で見て楽しむデザインの本。』の魅力ってなに?

『なるほどデザイン 目で見て楽しむデザインの本。』はタイトル通り、デザインに関して目で見て楽しめるようにまとめた本です。白黒で大きく顔のイラストが書かれた表紙に、見覚えがある方はいらっしゃるのではないでしょうか?本記事ではこの本の魅力を4つのポイントに絞って、解説します。


雑誌や絵本に近い感覚

『なるほどデザイン 目で見て楽しむデザインの本。』には、細かい文字で長々とした説明は書かれていません。そのため、細かい文字を真剣に読み続ける必要がありません。むずかしい小説よりも、雑誌や絵本に近いので気軽に手に取ることができます。

すきま時間に本を読む場合は、一度ですべて読まないことが多いですよね。何度か中断して読み進めるにあたって、手に取るハードルの低さは重要です。

大事なテキスト部分はすべて大きめの太字で書かれているので、スラスラ読みやすいです。仕事や家事で疲れているときに、小さい文字をたくさん読むと目がショボショボしませんか?『なるほどデザイン 目で見て楽しむデザインの本。』は目が疲れにくいので、疲労を感じずに読み進められます。


教科書のようにわかりやすいテキスト&ビジュアル

テキスト部分のほとんどは、気合いを入れて読まなくても内容を理解できます。理論の説明であってもむずかしい言葉は使われておらず、教科書のようにわかりやすく書かれています。

また、テキスト説明だけが何ページも続く部分が、この本にはまったくありません。読書の習慣がない人でも、挫折せずに読める理由の一つといえます。

テキスト説明1ページに対してビジュアル説明(写真などの具体例)が数ページ続くことが、よくあります。ビジュアル説明が多いからこそ理論を容易にイメージでき、記憶に定着しやすいです。


遊び心があり引き込まれる構成

『なるほどデザイン 目で見て楽しむデザインの本。』での各章のタイトルや導入文には、読者を惹きつける工夫が詰まっています。わたしがはじめて読んだときは「Chapter2 デザイナーの7つの道具」というタイトルがとても印象的でした。

7つってなんだろう?と想像してみたり、何だか秘密道具みたい!とわくわくしたり。これらの感情は、この章を最後まで読んで内容を知りたい、というモチベーションにつながりました。

また、ビジュアルによる具体例の見せ方には、可愛らしさや意外性を感じました。ページをめくるたびに新鮮で、わぁ!と声に出したくなるような仕掛けが散りばめられています。

展示会や美術館を訪れたとき、つい視線を奪われて感動した経験はありませんか?
それに近い感覚を、わたしは『なるほどデザイン 目で見て楽しむデザインの本。』を通して何度も味わいました。


楽しいだけで終わらない、使えるデザイン知識

「初心者が楽しめる本は、実際のデザインで使えないのでは?」
着実にスキルアップして実際のお仕事に活かしたい方であれば、そう感じることもあるかもしれません。

わたしが『なるほどデザイン 目で見て楽しむデザインの本。』を購入したのは、2〜3年前のこと。当時は、デザインってなんとなく面白そう!という軽い気持ちで手に取りました。

そんなわたしが最近デザインの学習をスタートして、ふと『なるほどデザイン 目で見て楽しむデザインの本。』を思い出したのです。

どこを読み返すか考えながらパラパラめくってみると、キャリアスクールで学んだ知識が深掘りされていることに気づきました。それから何度か読み返すうちに、『なるほどデザイン 目で見て楽しむデザインの本。』の虜になったのです。


『なるほどデザイン 目で見て楽しむデザインの本。』で得られることは?

今回は『なるほどデザイン 目で見て楽しむデザインの本。』について、伝えたい魅力を4つ挙げてみました。読んでくださった方の読書習慣や、デザイン学習のきっかけになったら嬉しいです。

わたしはデザイン制作でアイデアが煮詰まったときに、『なるほどデザイン 目で見て楽しむデザインの本。』を読み返しています。「良いデザイン」と「イマイチなデザイン」の比較ページを見たときに、自分のデザインの改善点がひらめいた日もありました。

そんなとき、「2〜3年前になんとなくデザインに興味があった自分」と比べて「いまデザインを制作する自分」は大きく成長していることに気づきました。なんだか誇らしい気持ちになったことは、忘れられないです。

本屋さんに訪れた際にはぜひ『なるほどデザイン 目で見て楽しむデザインの本。』をめくってみませんか?わくわくする体験が待っていますよ。


本記事では、女性向けキャリアスクールSHElikesの課題で執筆したものを、一部修正して載せています。添削してくださったTAの方に心より感謝申し上げます。

この記事が参加している募集

わたしの本棚

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?