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出口ポートフォリオ検証

レイ・ダリオさんという投資の専門家が推奨する[オールシーズンポートフォリオ]というとにかく下落に強いとされているポートフォリオがあります。内訳は株式30%/中期国債15%/長期国債40%/金7.5%/コモディティ7.5%といった内容です。今回、レバナスをからめて様々な割合で検証してみました。

オールシーズンでいうところの対象ETFはこちらだそうです。
株式⇒SPY
中期国債⇒IEF
長期国債⇒TLT
金⇒GLD
コモディティ⇒DBC

今回の検証のルールとして、
・[コモディティ]を[金]に合算しました。
・国債は、[TLT]に統一しました。
・[現金]を追加しました。
・[TLT]のデータがとれる[2015/5/10]から[8年間]で検証しました。
・すべて[日足データ]で値動きを計算しました。
・$10,000でスタート
・リバランス時、税率20%で計算

今回の検証内容はこちら。
・[レバナス]⇒QLDで代用。一括投資のリバランスなし。
・[ケース1]⇒変則分散。レバナスの毎月2%売却後、下記割合で再投資。
 SPY20% / TLT20% / GLD20% / 現金40%
・[ケース2]⇒毎年8月頭に下記割合で全体をリバランス。
 QLD55% / TLT15% / GLD15% / 現金15%
・[ケース3]⇒オールシーズンポートフォリオ。8月頭にリバランス。
 SPY30% / TLT55% / GLD15%

以上の内容で検証してみました。

早速ですが、結果はこちら↓
[レバナス]
投資額:$10,000
最終金額:$152,516.39
最終リターン:1525.16%
期間平均年利:39.75%
最大ドローダウン:-60.64%
[ケース1]
投資額:$10,000
最終金額:$45,798.61
最終リターン:457.99%
期間平均年利:21.14%
最大ドローダウン:-32.88%
[ケース2]
投資額:$10,000
最終金額:$39,328.61
最終リターン:393.29%
期間平均年利:24.10%
最大ドローダウン:-39.08%
[ケース3]
投資額:$10,000
最終金額:$12,735.70
最終リターン:127.36%
期間平均年利:7.88%
最大ドローダウン:-16.67%

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その他、[ケース2]をベースに色々といじってみました。
・[債券]を[金]に全振り、その逆。
・[債券]と[金]をやめて、[現金]に全振り
最終的な成績や最大ドローダウンに大差はありませんでした。

現金で持っていれば、生活に急な出費が発生しても安心ですし、レバナスが暴落した時には攻めの買い増しを行うこともできてシンプルで万能な気がしました。

グラフ化して全体的な結果を見で感慨深いところは、レバナスは2020年2月~4月の期間に最大ドローダウン-60.64%を叩き出しましたが、どん底でも[どのケースよりも資産が多い]状態でした。リバランスすることにより安定ですが、暴落時のレバナスよりも成績が悪くなります。どうなんでしょうか。

老後で労働ができない状態で、[評価額が下がること自体が怖い]のであればリバランスを選択。
[完全に生活費が確保されている]のであれば、レバナスガチホの方が成績は良さそうです。しかし、そうなると、何のために使うお金なのか、わからなくなってきますね。

どれを選ぶかは、もう、好みの問題ですね。


最終的に自分はどうするか?ですが、
[ケース1]のレバナス評価額の2%の分散投資を行います。
分散先は、
USA360に10%
金の果実(1540)に40%
現金に50%
の割合で再投資していこうと考えています。

超超長期的には、リセッションのたびに現金は価値を下げていくので、相対的に金が上がっていくと考えています。

今回の検証は以上でした。

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