日持ちするクリスマスケーキ!?ピエール・エルメのアンペリア
サリュー!ケイチェルおじだよ。
もうすぐクリスマスだけど、ケーキどうしよう?
…って考え始めたのが数日前。春先のコロナ暇でお菓子作りを始めたおいたんは、これまでクリスマスケーキなんて作ったことないどころか、そもそもクリスマスにケーキ食べること自体もう何年もやってない。
でもいまや毎週末のようにスイーツ作りしてる以上、クリスマスに合わせたケーキは作んなきゃいけないような気はしてた。
でもさー、今年はイブとクリスマスが木・金の平日じゃん。ブッシュ・ド・ノエルにせよ、イチゴのショートケーキにせよ、代表的なクリスマスケーキって生菓子だから、当日にデコレーションしなきゃいけないんだよね。仕事終わった後にそんな気力ないわ。普通に飯作るので精一杯よ。それに生クリームのケーキは1個食べればもういいやってなるおいたんには、2日でホールを完食するなんて無理だし。
週末に作って日持ちするやつでクリスマスケーキっぽいものはないものか…と思案してたら、『ピエール・エルメが教える焼き菓子ブック』のなかにピッタリなのがあった。
アンペリア。オリーブオイルを使ったスポンジ生地に、フランボワーズを入れて、メレンゲをナッペするケーキ。
生クリームを使わないから「冷蔵庫で10日ほど日持ちします」って書いてある。
よっしゃこれにしよ!てなったものの、フランボワーズなんてジャポンで手に入んのか?って疑問があるよな。なければTOMIZで缶詰のフランボワーズ買えばいっか、と思いながら、土曜に青果店やスーパー巡ってたら、隣町のKEIOストアに生のフランボワーズが売ってた!
↑右下のが、カットフルーツコーナーにあったフランボワーズ(ラズベリー)。メキシコ産、500円弱。フランスのフランボワーズはすごく酸っぱかった記憶があるけど、これは酸っぱくはない。解凍感のある薄味だな。まあ贅沢は言ってられん。
ちなみに全部の材料は以下の通りです。
<ピエール・エルメの"アンペリア":スカッド>
①スポンジ生地
グラニュー糖:100g
レモンの皮:3g
全卵:80g
牛乳:20g
レモン汁:5g
EV. オリーブオイル:60g
無塩バター:40g
薄力粉:100g
ベーキングパウダー:3g
フランボワーズ:20粒ほど
②レモンシロップ
水:25g
グラニュー糖:20g
レモン汁:20g
③デコレーション
スイスメレンゲ:卵白60g、グラニュー糖90g
フランボワーズ:7粒
昨日のクイズ、「レモンとラズベリーのシフォンケーキ」や「レモンシフォンケーキにラズベリーでデコ」とお答えになったユイじょりさん、みちさん、チョコチップクッキーさん、Pezioさん、まあまあ正解。卵黄と卵白に分けてるわけじゃなくて、スポンジは全卵です。メレンゲはデコレーション用。「フランクフルタークランツみたいなバタークリームデコのケーキ」とお答えのしずか先生、ほとんど正解!バター入らないメレンゲデコです。
そんななか「クリスマスケーキ🎂」とお答えになったてんちょうさん、この絵文字が1番正解に近いので、てんちょうさんを優勝にします🏆(笑)
ていうか、チョコチップクッキーさんが以前メレンゲデコのレモンケーキ焼かれてて、こういうタイプのケーキがあるんだってそのとき初めて知ったんよ。最初見たときは「この無造作ヘアーみたいなデコ、いくらなんでも雑すぎない?」って思ったけど、それがオシャレなケーキなんだって後で知った。90年代に無造作ヘアーという概念が出てきたときに、「寝癖?」ってなったのと同じか。エルメ本にも「デコボコに作ると美しい仕上がりに」って書いてある。
このタイプのメレンゲデコのケーキのジャンルを何て呼ぶのか未だに分からないので、おいたんはとりあえず「無造作ヘアーケーキ」って呼んでる。
それはともかく、材料の下準備は結構大変だけど、あとは混ぜて焼くだけだから簡単だ。
まずはグラニュー糖にレモンの皮をすりおろしたものを混ぜて、グラニュー糖に香りを付ける。
ちょうど国産レモン1個ぶんの皮をすりおろして3g取れた。グレーターとかなくて100均のプラ容器のおろし器だから、準備ではこれが1番大変だった。
溶き卵の半量を入れてよく混ぜ、残り半量を入れて均等になるように混ぜる。
ここで泡立てると焼いた後に萎んでしまうらしいので、あくまで混ぜるだけ。
牛乳とレモン汁を入れて、オリーブオイルも同様に半量ずつ加えて混ぜる。
次にクリーム状にしたバターを加えて混ぜる。
バターを結構練ったつもりだったけど、この時期だと充分に柔らかくならなかったようで、溶けきらなかった。まあ粉入れて混ぜればそのうち溶けるだろうってことで、薄力粉とBPをふるった粉を半量ずつ加えて混ぜます。
うむ、バターの溶け残りもなくなって、ツヤのあるクリーム状になりました。
天板にクッキングシートを敷いて、15cmセルクルを乗せます。
↑土曜にTOMIZで買ったのはこれ。底のあるデコレーション型ではなく、セルクルで焼いていくらしい。セルクルには何も塗らない。バターなどを塗ると萎んでしまうんだって。
生地の3分の2くらいを流し入れ、上にフランボワーズを乗せます。
その上に残りの生地を流し入れます。
160度のオーブンで45分焼きました。
セルクルの底から生地が漏れてるけど、エルメ本の写真もそうなってるから問題ないみたい。このお漏らし生地を食べてみたら、レモンの味してめっちゃ美味かった。
水とグラニュー糖で作ったシロップにレモン汁を加えたものをハケでたっぷり塗ります。
シロップは焼き上がり直前に作って、温かい状態で塗らないと後でベチャベチャになってしまうらしい。
天板に乗せたまま冷まし、冷めたらナイフで型を剥がし、網の上に乗せます。
デコレーション用のスイスメレンゲを作ります。卵白にグラニュー糖を入れて、温めながら手で泡立てます。
エルメ本ではボウルを直接火にかけてるけど、おいたんはフライパンでお湯を沸かしてその上で湯煎してやりました。このやり方は先日マカロン作りのときに試したやつ。
手で泡立てつつ、途中で温度を測って、60度を超えたら湯煎から外して、ハンドミキサーで泡立てます。
綺麗にツヤとコシのあるメレンゲができました。
そのメレンゲをスポンジに塗ります。パレットがないのでナイフの背を使った。無造作ヘアーっぽく。
230度のオーブンで6分って書いてあるんだけど、5分弱で焦げが付くくらいになった。
しっかり冷まして、仕上げにフランボワーズを乗せてできあがり。
この後、夕食にホッケとチーズれんこんを作って食べて、デザートに一切れ食べてみました。ナイフをお湯で温めてきれいにカットして…
中もちゃんとスポンジになってて、本格感のある味ですごく美味しい。さすがエルメレシピだわ。
ちょっとした反省点は、本の写真と比べてメレンゲクリームを厚く塗りすぎたかな。メレンゲがややクドい。次食べるときはメレンゲを少し落とそう。そうすれば完璧なケーキになると思う。
フランボワーズも生だと味気ない感じがしたけど、中で焼かれたやつは甘味が出て美味しい。上の飾りも爽やかなアクセントとしていい感じ。
エルメ本によると「密閉容器に入れて冷蔵庫で10日ほど持ちます」ってことなので、カットして無理矢理タッパに入れた。
こうなると全然映えないw 見た目綺麗に保存したい場合は15cm用のケーキボックスを買いましょうね。
ところで、生のフランボワーズって10日も持つんかな。しばらく様子を見て、痛んできそうだったらフランボワーズだけ食べて、後でイチゴとかを乗せてもいいかもね。
とにもかくにも、これでクリスマス用のケーキはできた。あとはご飯は何を作るか悩ましいな…
おわり。
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