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最高温度220度・スチーム機能なしの安物オーブンで、ストッキングなし(笑)でもこんなバゲットが焼けました

サリュー!ケイチェルおじだよ。

先週3回目のバゲットチャレンジに挑んで、もう少しで自分的に納得のいく物が焼けそうだったので、今週再びチャレンジしてみました。たった4回目のチャレンジだけど、1回目と2回目が半年以上前だったので、かなり長い道のりだった気がするな。

1回目のチャレンジはこちら↓ 「そもそもバゲットとは?」という蘊蓄付き。

2回目はこちら↓

先週の3回目がこちら↓

今回新たに分かったことがある。バゲットの成功の基準を「とりあえずクープが開く」という点に定めるなら、バゲットの成否は90%以上「焼成」すなわちオーブンのテクニックで決まるということだ。

1回目の蘊蓄の記事で、バゲットの成否は材料とその配合、発酵温度と熟成、張りを出す成形、クープの入れ方など焼成以外にもポイントが無数にあるみたいなことを書いたけど、実際は焼成以外は割とどーでも良かった。

なぜなら今回は、まず材料で準強力粉リスドォルが足りなくてニップンの「国産小麦ゆめひかりブレンド」と日清の薄力粉フラワーをテキトーに混ぜて作った。さらに捏ねあげ温度も一切計ってない。発酵温度もオーブンを保温状態にして少し冷ましてから一次発酵を取るというテキトー具合。

*一応、こちら↓の大野有里奈先生のYouTubeレシピを参考にストレート法で作ってます。

そんなんでも成功したんだから、ほぼほぼオーブン焼成で決まると思ったわけね。

ちなみにうちのオーブン、最高温度は220度、電熱管がむき出しになってるタイプのトースターみたいな2万円の安物オーブンだよ。デロンギだけど。

↑デロンギのコンベンションオーブンについては詳しくはこちらの記事に書いたんだけど、「スフォルナ・トゥット(全てを引き出す)」という名前の割には、機能的には1万円のアイリスオーヤマのオーブン(通称オーヤマくん)にも負ける。オーヤマくんのほうは最高温度240℃だし、なによりバゲットづくりに非常に有利な「上火OFF下火ON」の設定があるらしいのよね。うちのデロンギは下火OFFはあるけど上火のみOFFの設定はなぜかない。市販されているあらゆる家庭用オーブンのなかでも、最もバゲットを焼くのに適していないオーブンとすら言えるかもしれない。

しかしそんな不利な条件でも、結局は創意工夫でどうにでもなる、ということが分かったわけだよ。

YouTubeなどネットのどの解説を見ても「バゲットには最低でも250度は必要」などと言われてるけど、そうではないことも分かった。やはりバゲットの成否を分けるのは温度よりも蒸気だ、と思う。

というわけで今回は、「考えつく限りのバゲットを焼くテクニック」を総動員したという次第。あ、でも取り板のためにストッキングは購入してません。さすがにおっさんがストッキングを買う勇気はまだない(泣)取り板には薄いまな板を使ってます。

まず、デロンギオーブンの唯一の利点として、購入時にピザストーンが付属してるというのがある。これは使うことにしたけど、おそらく普通の天板でも大差なく焼けるのではないかな。

3回目のチャレンジから、ピザストーンと一緒にパウンド型に入れたタルトストーンを30分以上予熱して、入庫時にパウンド型にお湯を注いで蒸気を発生させるという手法を採用。扉を締めたらオーブンのスイッチを3分間切る。さらに今回は3分後にスイッチを入れたあと8分ほどはアルミホイルを被せて焼きました。

昨日の1本目↓

焼き上がったあとのオーブンのようす
のっぺりクープだし、帯切れしてる。

まだ蒸気が足りない気がしたので、2本目は入庫時に霧吹きも追加。そしたらこんな具合に綺麗に焼けました。

エッジが少し物足りないけど、ほぼほぼ満足の出来
いろんな角度から撮影したくなるね
内相も悪くない。国産小麦をブレンドしたせいか、クラムがかなりもっちり

とりあえずバゲットの出来としては、個人的には90%くらいは満足かな。アルミホイル被せるならスイッチを3分切るのは要らんかもしれん。そうすればもっとガバッとクープが開いて、全体的にエッジの立つバゲットになるのではないかと思う。あとは、今までのはバタールみたいな形だから、生地の分量を少なくしてもっと細いバゲットにしたいとか、先が尖ったいわゆる「トラディショナル」タイプの洒落乙バゲットも焼いてみたいね。

前にも書いたことがあるけど、一昨年亡くなった世界的なギタリスト、エディ・ヴァン・ヘイレンが、2万円の中古ギターでファースト・アルバムのレコーディングをして、そのサウンドで世界中のド肝を抜いたあと、「高価なギターじゃないと良い音が出せないなんて、ナンセンスだ」って言った話がおいたんは大好きでね。ようやく「2万円のオーブンじゃバゲットが焼けないなんて、ナンセンスだ」って言えるようになって良かったわ。おそらく皆さんのほとんどはおいたんより高価なオーブンをお持ちでしょうし、ストッキングもお持ちでしょうから、これより美しいバゲットが焼けるのではないでしょうかね。

ではサバカツサンドでも作ろうか

塩サバに小麦粉・卵。パン粉をつけてノンフライオーブンで焼く
マスタードを塗ったバゲットにレタス・オニオン
サバカツを乗せる。サバって皮面に衣をつけるのムズいね。
自家製タルタルソースを乗せてサバカツサンドの完成

めちゃくちゃウマいっす。自家製バゲットで作るなんて、日本一贅沢なサバカツサンドだよ。

翌日のお弁当にも

これも職場で見せびらかしたくなったね。サバカツサンド持って食堂の冷蔵庫とテーブルを無駄に往復したりして。でもまた誰も見てなかった😭

おわり。

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