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愛すべきコンベクションオーブンの話をしよう

やあ、みんな。ケイチェルおじだよ。

これまで幾多のお菓子やパンを焼いてきたうちのオーブンに異変が起きたのは先週のこと。

ときどきキッチンから「ピー」という電子音が聞こえて、何事かと見に行くと、消したはずのオーブンの電源が勝手に入ってる!「ゆ、ゆうれい!?」ってなるわな。とりあえず電源OFFにして部屋に戻り、しばらくすると再び「ピー」の音。おそるおそるキッチンに行くおいたん。まさに「志村、後ろ!」状態よ。悪戯好きな幽霊にも困ったもんだと思いつつ、週末にゴボウのフリットを作ろうとしてオーブンの電源入れたら、今度はおいたんの目の前で勝手に電源が切れやがった。稲川さん、幽霊がオーブンの電源を勝手に切るなんてことが本当にあるんですか!?私たち本当は4人で来るはずだったんです。それが2人になっちゃって…。と頭の中が稲川淳二ワールドになったところで、ふと我に返って気付いたね。「もしかして、オーブン壊れた?」

おそらく電源回路で接触不良箇所ができちゃったんだろうねえ。しばらく放置してたら勝手に電源ON/OFFを繰り返すようになった。これからクリスマスに向けてお菓子をたくさん焼かないといけない(別に強制されたわけでもないんだけど)のに、これでは困る。6年くらい使った、というかここ2年ほどは酷使したオーブンなので、そろそろ寿命と思って新しく買い替えようかな。

しかしこのオーブンに対するおいたんの愛着は相当なものよ。おいたんのnoteライフはこのオーブンと共にあったと言っても過言ではないくらい。

↓一見元気そうに見えるTwinbird社のミラーガラス・ノンフライオーブンTSD-067

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6年前に買ったときは、おいたんはパンやお菓子作りはおろか、オーブン料理すらほとんど作ることもなかった。とりあえず(一人暮らしなのに)食パン同時に4枚焼けて、20cmのチルドピザが焼けるトースターっていう条件だけで、ほとんどデザイン重視でこれを選んだ。価格はビックカメラで1万3000円くらいだったかな。

ところが2年ほど前にトンカツ等のノンフライ調理を覚えて、さらにコロナ禍になってからは皆さんご存知の通り毎週のようにパンやお菓子を焼くようになった。そうすると、このコンベンションオーブンがいかに優秀かってことが分かってきたのよ。

最初はトースターに毛が生えた程度のオーブンと思ってたけど、いろいろと調べるうちに、並のオーブンレンジのオーブン機能より優れてるんじゃないかと思うようになった。庫内が低くて入り口部分の高さは9cmしかない。それが逆にパン屋さんやお菓子屋さんの業務用オーブンのミニサイズ版という感じ。しかもTwinbird社は日本では昔から家庭用オーブンを作ってきた草分け的な会社らしい。

お菓子作りを始めた最初の頃は、バナナケーキが生焼けになるのも、パンが綺麗に焼けないのも、安いオーブンを使ってるせいだと思ってたけど、そんなことはなかった。分量の問題を解決して、オーブンのコツさえつかめば大抵のものは上手く焼けた。クッキーに綺麗な焼き色を付ける方法だけは最後まで見つけられなかったけど、これもいろいろ工夫すれば出来たと思う。

そんな頼もしい相棒を失うのは寂しいが、今どきの家電で6年は買い替えのタイミングってことだろう。そう思って、先週はずっとAmazonや価格コムでオーブンのレビューを見まくってたわけよ。

普通オーブンって言うと、ほとんどの方はレンジ機能が一体になったオーブンレンジをお使いだと思う。ところが、うちに単機能の電子レンジはすでにあるんだよね。ここでオーブンレンジを購入すると、電子レンジが2台ある(一人暮らしなのに)という事態が発生する。そういう事態は決してスマートとは言えないよね(S・ジョブズみたいな言い方だ)。

そうすると候補は前機種と同じ「コンベクションオーブン」っていうジャンルに絞られる。ただ、このジャンルも本当に「トースターに毛が生えた」程度のものしかなかったりする(タイマーが最大15分しかないとか)。

とりあえず「オーブン」と呼んで良さそうなのは限られてて、最終的に以下の2択に絞られた。

①まずは前機種の後継機、Twinbird社のTS-4179W

前機種よりも容量が大きくて、入り口部分の高さは20cm。9cmの前機種でも12cm型のシフォンケーキを無理やり焼いてたおいたんからすると、20cmあれば余裕で中型のシフォンケーキも焼けそうだ。最大温度は250度と前機種より20度高く、ピザなんかカリッカリに焼けるんじゃないかな。レビューを見ても、東芝とか日立のオーブンレンジから乗り換えた人が感動してるレベル。

欠点は、やはり庫内の容量が上がったぶん、予熱が必要になること。つまり食パンを焼くのに予熱含めて15〜20分くらいかかり、トースターとしての機能は大きく後退したわけだ。さらにサーモセンサーに当たり外れがあるらしく、庫内温度計を入れて計ったところ、設定温度ぴったりの筐体と、設定温度±20度くらいブレる筐体があるらしい。なかには使用3年目から突然サーモセンサーが覚醒して設定温度ぴったりになった、というレビューも。他の欠点としては、(おそらく)湯煎焼きができないこと、庫内灯がないこと(ユーザーは懐中電灯使ってるらしいw)。

それ以外の欠点はほぼないようで、コンベクション機能も万全で焼きムラはかなり少ないみたいだし、前機種を使ってるぶんTwinbird社のオーブンへの信頼度も高い。そして価格は量販店で1万4000円台(デザインが少し違うだけの型落ち版TS-4119だとAmazonで9000円台)と、とってもリーズナブル。実に魅力的なオーブンだ。

それでは続いての候補。

②DeLonghi「スフォルナ・トゥット」EO12562J-WN

やっぱりオーブンは本場ヨーロッパのメーカーに限るよね、ってことで泣く子も黙るデロンギのコンベクション・オーブン。noteご近所のぽなちゃんが持ってるスフォルナ・トゥットEVOの姉妹機だ(ちなみにこっちがお姉さんな)。

価格は量販店で2万4000円前後。2年前に出た当初より1万円安くなってる(今はスフォルナ・トゥットclassicというのが最新機として3万5000円くらいで出てる)。

ただ、さまざまなレビュー記事・ユーザー評価を見ると、機能的には先ほどのTwinbirdのオーブンと同等か、下手するとそれ以下の可能性ある。ヨーロッパ基準の安全性・耐久性で上回るかも?という感じ。

出力1400WでTwinbirdのものより100W高いのに、最大温度設定は220度。なによりダイヤル式のアナログタイマーがかなり大雑把らしくて、実際の時間と「数分のズレがある」と取説にも書いてあるほど。ほとんどのユーザーが別にタイマーを用意して使ってるらしい。

庫内はまあまあの容量で14L。入り口の高さは14cmだから、シフォンケーキを焼くのには申し分ないし、トーストを焼く際の予熱も3〜5分程度で終わるそうだ。トースターにはTwinbirdのより向いてると言える。

というわけで、この2つで迷いに迷いましたが、さておいたんはどちらを買ったでしょうか?

じゃじゃーん!

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デロンギのスフォルナ・トゥット買っちゃいました〜

理由としては、トースターとしても使いたいってのと、やっぱりデロンギのオーブンを使ってみたかったってのが一番かな。Twinbirdについては性能はある程度分かってるけど、もしデロンギを買わなかったらこの先ずっと気になってしょうがなくなりそう(笑) そんな理由で決めました。あと、デロンギの公式ページで湯煎焼きも公認されてて、これでプリンやスフレチーズケーキなんかもできちゃうってのもあるね。

箱を開けると一番上には30cmピザストーン。さすがピザの国!これでLサイズピザも焼けるね。

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早速、前機種があった場所(冷蔵庫の上)に設置。クリーニングのため20分空焼きします。

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うーん、カッコいい。個人的にはぽなちゃんのスフォルナ・トゥットEVOか、最新機のclassicの方がカッコいいと思うし、冷蔵庫の色にも合うと思うんだけどね。機能的・価格的においたんのニーズにはこれがピッタリなんよ。

昨日、買ったその日に早速マカロン焼いてみました。ちょっと困ったのが、付属の天板が前機種の天板とほぼ同じサイズだったこと。庫内が広いからもっと大きいのを期待したのに。しかも油溜めの溝が広いからマカロンには不向き。

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天板は別で大きくてフラットなやつを買うかな。とりあえず前機種の天板を使って、お手軽に卵白1個分のスイスメレンゲで作ったマカロン生地を焼いてみます。

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↑前機種と同じ160度12分にしようとしたら、アナログタイマーの1メモリが2分30秒刻みという(笑)とりあえず12分30秒あたりに回す。ちなみにスフォルナ・トゥットの最新機classicは、タイマーが最大120分と倍になってるので、1メモリが5分刻み。おいたんも店頭で確認したけど、タイマー機能は最早あってないようなものw classicはデザインが少しカッコよくなっただけで、機能的にはこれとほとんど大差なさそう。

予熱は本当にものの5分以内に終わったわ。そしてちゃんとピエが出始めて一安心。扉のガラスが大きいし庫内灯も明るいし、中が見やすい。

ところが、やはりアナログタイマーがアバウトすぎる。12分30秒のはずが、14分くらいで「チーン」って鳴ったw スマホタイマー必須だな。そしてオーブンの扉に顔を貼り付けてるようにして見てると、この「チーン!」っていうアナログな金属音がめっちゃデカくてビクッてなった。

そのおよそ14分だとマカロンは下地がやや生焼けぎみ。

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残りの生地でもうひと回ししたら、オーブン14分、そのあと庫内放置2分で下地もちゃんと焼けてました。早くもマカロンの設定はつかんだかな。これで安心してクリスマスのマカロンは作れそうだ。その他のお菓子は様子見ながらでも作れるから、大丈夫だろう。

ちなみにスフォルナ・トゥットは「全てを引き出す」っていう意味なんだって。おいたんがこのオーブンの可能性を全て引き出してやるよ。なんてね。

おわり。

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