無造作ヘアー風? ザッハトルテ
グリュース・ゴット!ケイチェルおじだよ。
昨日はついに、ウィーンを代表するスイーツ、ザッハトルテを作ったよ。
ザッハトルテと言えば、言わずと知れたホテルザッハー秘伝のレシピで作られるチョコレートケーキの王様。とある日本在住のオーストリア人ユーチューバーの人が、日本で売ってるザッハトルテはオーストリアのと全然違う!って言ってて、どうも我々日本人は本当のザッハトルテを知らないっぽい(ただ、その人曰く「セブンイレブンのザッハトルテは結構近い」らしい)。
ネットで調べてみると、実際にホテルザッハーで食べた人の感想としては「激甘!」ってものがほとんどだったから、やっぱりヨーロッパのクッソ甘いケーキの一種なのかなあと想像してる。日本で売られてるものは日本人向けに甘さを抑えてるのかもしれないね。
どういうレシピで作ろうか悩んだけど、YouTubeでドイツ在住のパティシエさんが、本場のザッハトルテの味を尊重しつつ甘さを控えめにしたレシピというのを公開されていたので、こちらをマネすることにしました。
詳しい分量などは動画をご覧ください。材料はこちら。
昨日のクイズ、ほとんど皆さん正解です!優勝者は、ドルチェに詳しくないのに杏ジャムとチョコレートで正解されたkaorinaさん!おめでとうございます〜😆
ちなみにぽなQの「ミッシェルバッハの夙川クッキーローゼ」っていう答で、「たこがわくっきい?」ってなったおいたんだが、「しゅくがわ」って読むのな。そんなの知ってるなんてぽなQも密かにスイーツ通のようだ。入手困難な流行りスイーツらしいがいつか自作してみたい。
さて、先週バニラクッキー作ったときに取っておいたバニラのさやを、生クリームに入れて一煮立ちさせます。
mamigeさんから「それを捨てるなんてとんでもない」というドラクエみたいなコメントとともにさやの使い道を教えて頂きました。今回使ったのも洗って乾かしてさらに再利用する予定です。
湯煎しながらチョコを溶かし、先程の生クリームを加えます。
別のボウル(丼)で、柔らかくしたバター、グラニュー糖、塩ひとつまみを白っぽくなるまで擦り混ぜます。
卵黄を1個ずつ混ぜながら、計3個加えます。卵白はメレンゲ用に分けておきます。
無事に分離せず混ざりました。
これに先程の溶かしたチョコを加えて混ぜます。
卵白のボウルでメレンゲを作ります。グラニュー糖を3回に分けて入れながら。
メレンゲの3分の1を卵黄チョコのボウルに加えて、馴染ませるようによく混ぜます。
今度は逆に混ざった卵黄チョコをメレンゲのボウルに加えて、切るように優しく混ぜます。
ふるった薄力粉とカカオパウダーを入れて混ぜます。
これで生地は完成。クッキングシートを敷いた天板に15cmセルクルを乗せ、その中に生地を流し入れます。
YouTubeの元レシピは底とれ式のケーキ型だけど、これまでエルメレシピで2回セルクルで焼くケーキを作ったので、どんなケーキでもセルクルで焼けるような気がしてきた。今回も大丈夫っぽい。180度で30分焼きました。
しっかり膨らんで、問題なく焼けたようだ。
逆さまにして網に乗せます。
粗熱が取れたら、クッキングシートを剥がして、ナイフを入れてセルクルを外します。
ここまではいいんだ。前にガトーショコラ作ったときとほとんど一緒だし、いろんな焼き菓子作ってきてだいぶ慣れたからね。
問題はここから。まず第一の関門、「まっすぐ水平にカットする」に挑もう。
おいたん、とにかく包丁でまっすぐ切るのが苦手なんよ。「ケーキが切れない中年」ってやつなんだ。スパムポークですらまっすぐ切れた試しがない。
ただ、動画の解説によると、上半分より下半分の生地を真っ直ぐにしようという意識で切れば綺麗に切れるらしい。それを意識してやってみました。
お、まあまあ綺麗に切れたかな。上出来上出来。
次にアプリコットジャムに水を少し加えて鍋で煮ます。果実を潰しながら混ぜつつ。
それを濾します。
濾して残った果実を断面にフィリングとして塗ります。
ありゃ、明らかにジャムの量が足りなかった。2週間前の洋梨のタルトを作ったときの杏ジャムの消費のためにザッハトルテを作ろうと思ったんだけど、新たに1瓶買ってもよかったかもな。
濾してシロップ状になったジャムも塗ります。
2枚をぴったりドッキングさせ、上と横にもジャムシロップを塗ります。
さて、ここからが最大の難関。「グラサージュ」だ。
YouTubeレシピによれば、特にテンパリングの必要なく、チョコを砂糖と水で溶かして大量のフォンダンを作り、それをケーキにかけるだけでいいみたい。まずはフォンダンを作ります。
大量の砂糖を水で5分ほど煮立たせて、
火から下ろして5分冷まします。そのあとチョコを3回に分けて入れながら混ぜます。
できましたー。
濾します。
いよいよ最大の難関!いっきに上からチョコを注ぎます。
動画によると、パレットやヘラを使って下に落とすらしい。
で、落としたときに線がついたから、それをならそうとしてさらにナイフの背でなでるよね。
そうするとまた線がついてなかなか綺麗にならない。次こそは線を残さないように綺麗に撫でるぞってやってたら無限ループに入ってしまって、その結果がこれ↓
完全に無造作ヘアーケーキになってしまった…
どうも、生クリームのナッペと違って触っちゃいけなかったらしい。ネットで調べたら、チョコを落とすのに触るのは2回までにしろって書いてあった。
悔しいので、落ちたチョコを集めてあたため直し、また濾して再度上からかけてみました。
多少マシになったかな?でもザッハトルテのツヤツヤした綺麗な表面には程遠いな…。とりあえず無造作ヘアー風、これが新しいオシャレケーキなんだってことにしませんか?
何はともあれ、1時間そのまま乾燥させて、表面のチョコが固まったら完成です。さっそく食べます。
こうして見ると、キタナイ…いや無造作な表面も目立たず、いっぱしのザッハトルテに見えるね。
でも上アングルだとやっぱり無造作。
生クリームは100均のシャカシャカ振るやつで作って、ウィーン風の無糖にしたよ。コーヒーにも入れてウィンナーコーヒーにしました。ウィーンにはウィンナーコーヒーないらしいけど、気分はウィーンのカフェ!
クリームを付けて食べてみます。
うわ!驚くほどおいちー!
今まで食べてきたザッハトルテのなかで1番美味しいと思うわ。つってもコンビニとかのしか食べたことない気がするけどw
生地が甘さ控えめで、その分グラサージュの砂糖が補ってくれる感じだな。アプリコットジャムはもっと多めが良かったかもしれない。
あれ?気づいたら無意識に2個目を切ってた。
基本的にそこまでチョコ好きではないおいたんだけど、これは別物。チョコレートのお菓子とは思えないくらい、クドさがなくて食べやすい。
ザッハトルテは1週間以上日持ちするってのもいいね。まあこの調子じゃ3日くらいで消えそうだけれども。
またいつか作ろう。他のレシピ見てたら、グラサージュのテンパリングを取ってるのもあって、それだと砂糖少なめでもできるんだろうか(mamigeさんの知識に期待w)。
cottaのレシピだったか、まな板の上に少量のチョコを擦り付けて戻すを3回繰り返すテンパリング(大理石法ってやつ?)で、それでチョコ全部がテンパリングされるらしいんだよね。チョコレートってホント不思議。
これからはたまにはチョコのお菓子にも手を出してみようかな。
おわり。
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