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聖なる夜にはお魚を食べよう 〜サーモンと牡蠣のマヨじゃがキッシュ
ジュワイヨー・ノエル!ケイチェルおじだよ。
今晩はクリスマス・イブ。みんなは何を食べたかな?
チキンだと!?言っとくけどな、チキン食うのはクリスマスの素人だからね。キリスト教系の幼稚園で幼児洗礼を受けたおいたんみたいなプロはお魚を食べるのさ。
ちなみにフランスでは、この時期のスーパーで1番大きな売り場を占めるのはサーモン。日本のスーパーで言うと、鮮魚コーナーの冷蔵庫1列全部にサーモンが入ってるとイメージしてくれればいい。もちろん、肉コーナーに行けばチキンやターキーなんかも売ってるんだけど、いつもよりちょっと多く売られてるかなってレベル。サーモン売り場の足元にも及ばない。
正直に言うとおいたんもフランスに行くまではクリスマスつったらチキンを食べるのが世界共通だと思ってた。フランスのスーパーにサーモンが並んでるのを見て、クリスマスカラーに合わせて赤が鮮やかな食材を食べるなんて、さすが芸術の国フランス!って思ったわけよ。
で、クリスマスイブにはパリに住むスウェーデン人カップルの家のディナーに招待してもらったことがあるんだけど、そこでは七面鳥を食べた。ジャガイモと一緒にオーブンでローストした丸焼きで、めっちゃくちゃ美味しかったんだけど、そのカップルもクリスマスに七面鳥を料理するのは初めてで、スウェーデンではイブにニシンを食べるって言うわけ。そしてちょうどそこに招待されてたチェコ人の人が言うには、チェコではマスを食べるっていうから、どうもヨーロッパ全体でイブには魚を食ってるらしいんだ。
調べてみたら、どうもキリスト教には年4回の断食期間があって、11月29日前後の日曜日からクリスマスイブまでは「待降節」とか「降臨節」と呼ばれる断食期間らしい。アドベントってやつだね。
断食といっても肉を食べないっていうことで、昔の教会の坊さんたちは野菜しか食べなかったそう。だけど労働をしなきゃいけない庶民は野菜じゃ力が出ないから、タンパク源として魚ならオッケーってことになったんだろうね。
じゃあなぜチキンを食べることになったのか?まさか仏教の「四つ足の動物を食べてはいけない」的な考えじゃないとは思うんだけど、おそらく魚が獲れない地域、特に新大陸のアメリカでは「チキンもオッケー。チキンは肉じゃねーから」ってことになったんじゃなかろうか。そのアメリカの習慣が日本に伝わって、日本ではクリスマスにケンタッキーが繁盛するみたいな事態になったんじゃないかと思う。
まあそう言うわけで、おいたんのクリスマスイブのディナーと言えば、ここ数年はずっとサーモン一択よ。フランスでは大きなサーモンの切り身にクリームソースやチーズをかけてオーブンで焼くみたいな料理がポピュラーだったけど、今年はどうアレンジしようかな〜って考えてたんだ。
フランスでサーモンと言えばこのお方、ユイじょりさんの「サーモンのパイヤッソン」が記憶に新しいところ。
これ見たとき、クリスマスはこれにしよ!って思ったんだけど、せっかくなのでアレンジを加えてみたい。以前作ったことのあるキッシュロレーヌみたいに、タルト型にパイ生地を敷いて、その上にジャガイモとサーモンを乗せて…と考えてたら、今朝そのユイじょりさんがとんでもないクリスマス料理をアップされてた。
サーモンのクリスマスツリーパイ。完全にしてやられたw
この後に出すのもなんだが、おいたんなりにカロリーで勝負するしかないようだ。
と言うわけで、結構見切り発車だけど作っていこう。
いくつか出し忘れた材料あるけど、大体こんなもんだ。
いきなりクスクスで余ったトマト缶出し忘れてたのに気づいたが、まな板の上の野菜とトマト缶でピペラードを作る。
これまで何度も作ってきてるけど、これも元はユイじょりさんレシピだな。
蒸したお芋さんでーす。
↑その前のジャガイモスライスする作業でスライサーで親指切りました(´・ω・`)
ジャガイモピューレを作る。牛乳多めでゆるーいやつを。
味見したら危うく飲み干しそうなった。うまい。
コープの冷凍パイシートは卵液で2枚繋げないとタルト型には使えないんだよな。
タルト型に合うように伸ばします。
無事、型に沿って敷けました。フォークでピケを忘れずに。
これにまずはピペラード乗せるね。
次にジャガピュレ。
ジャガイモ2個全部使ってピッタリだった!空間把握能力バツグンか!?
ここに塩コショウしたサーモンと、洗って水気を拭き取った牡蠣を乗せよう。
実は、最初はサーモンだけにしようと思ってたんだけど、kaorinaさんがイブに牡蠣とサーモン召し上がると聞いて、アイデアをパクらせて頂きました🙏
さらにスライスしたジャガイモをウロコ状に。
最初の構想になかったから、まるで牡蠣なんか最初からいなかったみたいになってしまった。
ジャガイモの上にピペラードのソースを塗ります。
以前ちゃんちゃん焼き作ったときに、ジャガが上手く焼けなかったので、今回はソース塗ってみた。
せっかくなのでマヨでお絵かきします。クリスマススペシャルバージョンだ。
上と下が寂しいので、枝っぽいやつも描き足した。本当はハート型作ろうと思ったのを失敗したんだけどねw
さて、これオーブンで焼くとどうなるんだろうな。なんせやってる本人が初めてだから全く見通しがたたないが、とりあえず200度のオーブンで40分焼いてみた。
本当は余ったパイ生地で円の縁を二つ編みしようと思ってたけど、ここで気力が尽きてその作業は省略。あと縁に卵液塗るのも忘れた。これいつも忘れる。
なにはともあれ、40分後に完成!
お魚マヨアート、影も形もなくなってる(´・ω・`)
ジャガイモのウロコも見えなくなって、ただのピザみたいに見えるな。まあ美味しそうではあるけど。
食べてみたらめちゃ美味しいわ。美味しいものだけを乗せてるんだから、そりゃそうか。
しかしコープのパイシートが緩いのか、パイが膨らまずにあまりサクサクしないなあ。具の重みに耐えきれずフニャッてなってるし。ちょっと遠くのスーパーまで歩いて明治のパイシート買っとけば良かったかな。時間があればパート・サブレから自作したんだが…
味はかなり良くて余裕で完食しました。まだまだお腹に余裕もあるので今夜はデセールも。最初に材料で出してたよつ葉のブルー入りカマンベールチーズをキッシュに入れ忘れてたから、ここで食べよう。
ユイじょりさんの今日の記事で、肉とチーズを同じ皿にしてはいけないっていう話があるけど、やっぱりフランスではチーズはデザート扱いだからかな。それならケーキと同じ皿にするのはどうなんだろうか?
コップにちょっと残ってた赤ワインに白を足してロゼにしてみたけど、甘いものとワインってのも悪くないね。
このエルメレシピのアンペリア、作ってから毎日1個ずつ食べてるけど、めちゃめちゃ美味い。最初はメレンゲが少しクドいかと思ったけど、2日目から全くそうは感じず、ちょうどいい具合になった。
なんにせよ、このご時世、健康に美味しいものを食べられるってだけで幸せなクリスマスだよね。皆さまも良いクリスマスを。
おわり。
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