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シュニッツェルはトンカツより美味しい説

グリュース・ゴット!ケイチェルおじだよ。

今日はお疲れ金曜日なんだけど、簡単な料理なら別に麺類に拘らなくてもいっかー、って考えてた昨日のこと、シチリアにお住まいのkaorinaさんが「お助けメニュー」としてカツレツを作ってらっしゃいまして。

なんでもイタリアのカツレツ(ミラノ風カツレツ?)は、日本のトンカツみたいに油で揚げるわけではなく、フライパンで「焼く」から簡単なんだとか。

なるほどそれならお疲れ金曜日にもいいメニューかもしれないと思って、前から作りたかったシュニッツェルを作ってみることにしました。

は?シュニッツェル?って思ったあなた。ミラノ風カツレツとシュニッツェルの違いがお分かりじゃないようだ。実はおいたんも分かってない。kaorinaさんも分からないと仰ってた。

軽く調べてみたら、もともとはイタリアのカツレツがウィーンに伝わって、そこからドイツや周辺地域にシュニッツェルとして広まったらしい。とりわけウィンナー・シュニッツェルは有名で、豚肉ではなくて仔牛の肉を使うのが正統とされるんだよね。

おいたんもウィーンでシュニッツェル食べたことはあるんだけど、場末の軽食堂みたいな店で6ユーロくらいだったかな。塩コショウだけのカツにフライドポテトが添えられた茶色のみのシンプルな皿だった。とんかつソースに慣れた日本人の感覚からすると淡白な料理だなあと思った記憶がある。そのとき一緒にいた友人と、カツの肉が仔牛か豚か議論になったんだけど、あの安さなら豚肉だったんじゃないかと思う。正直おいたんの舌は仔牛も豚も区別がつかない、そんなレベルです。

まあ仔牛肉なんて日本じゃ手に入らないから、今日らドイツ風の豚のシュニッツェルを作ってみようってわけだ。

レシピはいろんなサイトのを参考にしたけど、とりわけ本場に近いと思われるドイツ連邦大使館のこちらのレシピをベースにしました。

では材料でーす。

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ドイツ大使館のレシピにはなかったけど、マッシュルームと玉ねぎでソースを作ってみよう。

まずパン粉をフープロでガー。ヨーロッパの細かいパン粉にします。これをやらないとトンカツになっちゃうからね。

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次に豚肉をスジを切って叩いたり押したりして出来るだけ薄く広く伸ばします。

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ここでどれだけ薄く伸ばせるかが、ただのトンカツになるか、オシャンなシュニッツェルになるかの分かれ目だから妥協せずに。ドイツには専用のハンマーがあるらしい。

日本ではトンカツは厚切りほど良いみたいな風潮あるじゃん。おいたんはそれには前から疑問で、厚切りでしかも脂の少ないトンカツより、適度に薄くて脂があるトンカツの方が好きなんだよね。日本人よりも何百年も長く肉を食ってるイタリア人やドイツ人がわざわざ専用のハンマーで豚肉を薄くしてるってことは、やっぱりトンカツは薄い方が美味しいってことじゃないかと、肉を伸ばしながら思った。

そんで、塩コショウして馴染ませて、卵液に浸けて、パン粉にダイブ。

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kaorinaさんが、小麦粉をつけずに卵とパン粉のみで作ると仰ってて、調べたらシュニッツェルにも小麦粉つけないレシピが多い。

材料写真で出し忘れてたけど、ここでレモンの皮を擦ってパン粉の上からかけます。

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さて、こっからはWフライパンでシュニッツェルとソースを同時進行で作っていくよ。シュニッツェルのフライパンにはバターとオリーブオイルを。

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材料投入。ソースのほうは玉ねぎとマッシュルームね。

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ソースの方は玉ねぎがしんなりしたところで小麦粉。

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シュニッツェルを裏返します。

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ソースの小麦粉が茶色に色付いてきたら生クリームと牛乳を投入。

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ディジョンマスタードも少し残ってたので火を止めた後に入れてみた。

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以上で完成。盛り付けにはお好みでパセリをふったりレモンスライスを添えたり。

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ユイじょりさん式のソースを下に敷くのではなく、ソースを横に添えるスタイルにしてみた。付け合わせはオーブンで焼いたズッキーニとトマト、ベビーリーフ。

マッシュルームソースをたっぷりつけて頂きます。なんとかトンカツではなくシュニッツェルを名乗れる薄さになったね。

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うんまー!!!これはもうトンカツ超えてる!

ちなみにソースの味付けはディジョンマスタードだけ。なのにクリーミーでマッシュルームと玉ねぎの旨味が凄くて、カツによく合う。カツもレモンの皮削ったりスライス乗せた効果でさっぱりしてて脂っぽさも少ない。薄い肉には卵液と細かいパン粉の薄い衣がいいんだろな。サクサク食べれて食感もいい。欲を言えば肉はもっと大きく伸ばしたかった。スーパーのロース肉じゃ限界か。

☆☆☆

お待ちかね(?)EUROVISION2021のコーナー。

まずはドイツ代表のJendrik。歌詞とPVがとっても風刺的ながらポジティブなメッセージを含んでていいと思う。ちょっと調べたらJedrikはオスナブリュック大卒のインテリでゲイとのこと。

ちなみにドイツの音楽ってダサいイメージが皆さんにもあるとは思うけどw、実際に過去のEUROVISIONでもドイツ代表の成績は全然奮わなかった。ところが2010年に国内オーディションで選ばれた、歌は全くの素人だったLenaがいきなりの優勝。このときもおいたんは全然ピンと来てなくて、決勝ではトイレタイムにしてたのに、まさか優勝するとは。まあ優勝してから改めて見てみると可愛くて曲もイイなって思ったけどw

続いてウィンナー・シュニッツェルのオーストリア代表、Vincent Bueno。オーストリアでは珍しい(?)フィリピン系の歌手だそうだ。曲は地味だけどじんわり来る。

ちなみにEUROVISIONでは毎年大会のキャッチコピーがあるんだけど、オランダのロッテルダムで開かれる今大会のキャッチコピーは"Open Up!"。「心を開こう」とか「新しい時代を切り開こう」みたいなメッセージらしい。2012年アゼルバイジャンの首都バクーで開かれた大会で"Diversity"( 多様性)がキャッチコピーだった頃から、いろんな出自を持つ歌手が代表に選ばれるようになってきてる。それも別に政治的忖度で決まるわけではなくて、視聴者投票で選ばれるんだから凄いよね。

おわり。



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